ロイヤーメンタリング―ハーバード・ロースクールアラン・ダーショウィッツ教授の

  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535514928

作品紹介・あらすじ

弁護人の苦悩、検察官の腐敗、裁判所の見て見ぬふり、陪審員のアハッ反応、依頼人との関係、訴訟戦略など、O.J.シンプソンやマイク・タイソンの刑事弁護人が、実際に経験した刑事裁判のエピソードを交えながら、弁護人とはどうあるべきかを率直に語る。法律家でも、そうでなくても面白くて役に立つ1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 「選ばれるプロフェッショナル」から
    >法学教授でありベストセラー作家のアラン・ダーショヴィッツが、理念と誠実さを如実に示す話をしてくれた。
    「数年前、私は大手法律事務所が重要な訴訟に勝つために手を貸した。勝利を祝うため、ある会員制クラブでのディナーに招待されたが、このクラブが女性禁止であることがわかった。これは差別をしないことと男女平等という私の基本的信念に反するものだった。私がこのクラブに行くのを断ると、彼らは『でも食事に向く所は他に無い』と言った。私がどうしても譲らなかったので、勝利を祝うディナーはマクドナルドですることになった」

  •  この本はハーバードロースクール教授によるもの。アラン・ダーショウィッツ教授は、憲法・刑法・刑事訴訟法・弁護士倫理の教授であり、かつ数多くの刑事弁護を務める弁護士でもあります。
     訳者の小倉さんも弁護士。そのため、法律用語も適切な形で訳され、さらに注で用語説明もなされているため、文意をはずすことなく、文章をスラスラ読むことができます。

     この本では、弁護士の在り方が書かれています。

     ニュース報道によると極悪非道のように言われている被告人の弁護を引き受けるべきか?
     アメリカでは「弁護士は救急車を追いかける(アンビュランス・チェイサー)」と言われ、それが悪いように受け取られているが、それは本当に悪いことなのか?悪いことだとしてもそれは誰にとって悪いことなのか?
     などにも言及されています。

     <span style="color:#FF0066"><strong>グッと来る文章が数多くありました。</strong></span>
     本当にこの本を読んで良かった。

     多くの法律家の方に読んでもらいたいものです。
     (もちろんアラン・ダーショウィッツさんの意見に賛成しない人がいても良いと思います)

     法律家を目指している人にも何か感じることがあると思います。

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