境界例 (こころの科学セレクション)

制作 : 河合 隼雄  成田 善弘 
  • 日本評論社
3.36
  • (7)
  • (5)
  • (30)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 115
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535560758

作品紹介・あらすじ

境界例は、治療者や家族を裸にして生身の自分を出させる。かれらの出現は、秩序や役割と生身の人間の相克という人間存在そのものへの問いかけであろう。すさまじくも魅惑的な境界例。臨床現場からその実像に迫る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こころの科学セレクション。
    1998年が初版とやや古く、最新の治療法などについては次々と新しい本が出ていますが、それらに比べて内容がちょっと難しそうな感じがしたので読んでみました。

    直観についての記述も数カ所ありました。この因果性が見つけられない、また繋がりがどこにも見当たらない、そもそもどの領域から発せらた「もの」なのかもよくわからないあたり読んでて少し怖かったが、「それ」に対しての苦闘が理解できた。

    「自・他」や「公・私」などの境界についても書かれていてこれはいろいろと考えさせられる。

  • 1470円購入2006-10-05

  • 境界例ってなんだ、と思って手に取る。境界例そのものより、境界例の患者に治療者はどう接するかの視点で書かれているので、たいへんなんだなぁ、ということは分かった。対談部分で、境界例患者の無私性が、家族の歪みを反映し、しわ寄せとして、いろいろ噴き出すのでは、という部分が印象に残った。

  • 3.境界例概念はどのように発展してきたか(牛島定信)が境界例概念の歴史理解に◎心理臨床学辞典の境界例とPD記載部分(p731-6、p754-6)を対応させて読むと◎

  • 境界例の実例と解説が書かれてあり、非常にわかりやすい内容です。
    治療者によって考え方が違うのが伝わって、境界例の難しさがよく伝わりました。
    美化をするわけでもなく、淡々と事実が積み重ねられている比重が高く、治療者そのものの主観があまり入っていませんので、個人的に理解が進みました。
    こういう感想がいいのかはわかりませんが、ポエムが鬼気迫る感じで怖いです。

  • 自分に置き換えると他人に迷惑かけないように自分の感情をコントロールしなきゃなぁと思いました。
    過去の自分も境界例か⁇と疑ったけど、私以上の破壊的な症例を読んで少し安心しましたσ(^_^;)
    Part1〜3まであり、段階を踏んで境界例を理解できる満足できた内容の一冊です。

  • 境界例の勉強を始めるにはもう1冊わかりやすいのを読んでからの方がいいかも。比較的読みやすいと思われ。境界例の事例って、すさまじい。知っとかないと。

  • 境界例などのパーソナリティ障害が診断されにくいのは、いわゆる精神疾患とは違って「特定の相手にのみ向けられる対人傾向」だからではないでしょうか。
    身近な人が境界例であることを知り、この本に出会ってから、それまでその人に対し感情を乱されてきたことも冷静に受け流せるようになり、誇張ではなく自分の世界が変わったような気がします。

  • 境界例とは客観的に見るとどうなのか。“こころの科学”も読んでいた私にとっては読みやすかった。

  • 境界例はやっかいと云うことが何となくわかった。

全10件中 1 - 10件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
ヴィクトール・E...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×