- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535783836
感想・レビュー・書評
-
ライフゲームの生みの親、コンウェイ氏が新型コロナで亡くなったとの報を聞いたので手に取ってみました。
子どもの頃に楽しかったらライフゲームが、どれほど奥行きのある世界なのかが分かる一冊です。
ライフゲームのパターンの話から宇宙、生命の話まで広がるのには驚きましたが、セル・オートマトンである事からチューリング完全を実現でき、それゆえ論理回路をライフゲーム上で実現できるという事実には驚愕しました。
適当に遊ぶだけでも楽しいライフゲームの世界を、ここまで体系立てて真理を導き出そうとする人間の頭脳には驚くばかりです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
PC普及し始めたころ,一世を風靡したライフゲームの作者 Conway がコロナで亡くなった.買ったまま読まないで置いてあったこの本を読む.
ライフゲームはピクセルの初期配置と簡単なルールから全過程が決定されてしまうが,その間に思いもかけぬ発展をしたり,あるところでは安定するのに,別のところでは発展したりとなかなか見飽きない.そのライフゲームの数理を解説するとともに,関連するのかしないのかわからないような,物理学,情報科学などの関連分野の様々な問題が交互に並列して述べられてこういう分野に興味ある人には非常に刺激的な読み物になっている.ライフゲームだけに興味のある人にはちょっとものたりないかもしれない.
本書を読みながら,web を探ると,ライフゲームを使ったプログラムがいろいろ発見できて面白い.素数生成までできる.すごい. -
読了。
ライフゲームの工学的なことが色々書いてあるイメージで手に取ったら普通に人間世界の宇宙論の話が始まってて面白かった。
ライフゲームと宇宙論の話が交互に行われるので、宇宙のことが好きな人にはお勧め。
純粋にライフゲームのことが知りたい人には地雷かもしれない。
ライフゲームの自己複製やコンピュータみたいな高度な話は最後のほんの一握りな印象。 -
ライフゲームとそれに付随あるいは連想される宇宙論や情報理論に関する薀蓄が書かれた本です。
ライフゲームからやや脱線したトピックが多いように見受けられましたが、楽しめました。後半のライフゲーム上での汎用コンピュータの構築には驚かされました。 -
情報理論の説明が分かりやすい。