異世界三冠王 (1) (ニチブンコミクス)

著者 :
  • 日本文芸社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784537143898

作品紹介・あらすじ

【異世界よ、これが野球だ。王道野球ファンタジー開幕!!!】

主人公・鳥倉雲平はプロ野球「関東バンドッグス」の
4番・正捕手で過去6度、三冠王を手にした球界屈指のスラッガー。
7度目の三冠王と日本シリーズ出場を同時に決めた
試合の直後、身に覚えのない罪で逮捕されてしまう。
そして迎えた日本シリーズ最終戦。
遂に無実が証明され、打席に立った鳥倉だったが
頭部に死球を受け、気付くとそこは。
ーーーー異世界だった。

亡国の姫であるアン・バージットと出会い、
鳥倉は戦争に身を投じる事に。
バット一本で異世界を平和に導き、
再び白球を追いかけることはできるのか。
関東バンドッグス、4番正捕手の運命が流転するーーーー
豪打豪腕ファンタジー開幕!!!
日本最強打者、新天地(メジャー)へ!!!!!

感想・レビュー・書評

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  • こういう全力な漫画は好きだ。
    ちょっとじゃ済まないくらい、絵柄とストーリー、主役のキャラクター性が男臭いので、注意は必要な気もするが、原哲夫先生やアジチカ先生などの絵がアリな人は問題ないだろう。実際、私は平気だ。
    内容は、タイトル通りだ。三冠王を獲得できるだけの才能があり、なおかつ、三冠王になるための努力が出来る、一人の野球選手が、とある事がキッカケで異世界に転移してしまう話。
    昨今は、異世界転移系が相当に増えているので、珍しさには欠けるかもしれないが、その部分を埋められるだけの熱さと厚みがある、と私は感じた、この『異世界三冠王』に。
    現時点で、主人公の鳥倉雲平に、ぶっ飛んだチート能力が与えられている感じはしない。ストイックに鍛え続けた肉体の能力が、ぶっ飛んだ強化はされていない気はする。彼がフルスイングするバットは、もしや、宝具になってないか、とは思ったけど。
    ある意味、彼の最も秀でた武器は、どこであっても、決して揺るがず、曇らず、折れたりなどしない野球愛だ、と私は断言したい。
    その信念が、鳥倉を支え、一騎当千の動きをさせており、同時に、異世界で彼を受け入れた仲間を鼓舞するのだろう。一本、芯が通っている男は、やはり、全力で難事に当たる事で、周りから絶対的な信用を勝ち取っていくらしい。
    主人公の鳥倉が凄い野球選手だけあって、野球に絡んだワードが頻繁に登場し、戦い方と言うか生きる為の行動も、野球の試合を観ていれば、目にするものばかり。なので、野球が好きな人は、一層に楽しめる、そんな感じだ。
    一つ、まぁ、ケチを付けるのであれば、女性陣の魅力が今イチってところか。別嬪ではあるのだけど、なんか、男の方に渡辺先生は力を入れてるのかな、と差を感じてしまうのは事実。
    コロナ禍で鬱屈した気分を、スポーツ漫画でぶっ飛ばしたいのなら、ぜひ、この『異世界三冠王』を読みましょう!!

    この台詞を引用に選んだのは、鳥倉雲平って漢のカッコ良さを、特に表現しているな、と私が感じたものなので。
    好きな事、やりたい事、やるべき事をするのに、場所は関係ない。
    自分に出来るのは、全力の野球だけ。
    そもそも、野球は、元の世界でなきゃできない訳じゃない。
    ならば、この異世界でも、野球への愛と感謝を貫き通すだけだ、と腹を括った鳥倉の表情は、それまで以上に雄々しい。
    そんな鳥倉の男前っぷりに対し、姫さんの心はドキドキ、ザワザワ、そして、キュンキュンとさせられている訳だが、果たして、これから、どうなっていくのやら。
    「昇りくる太陽に、沈みゆく月、このあたりまえの繰り返しが、“昨日”を過去のものとし、新しい“今日”を始めていく・・・35歳、鳥倉雲平、オレもまた、一日一日、歳を重ねていく・・・場所があるから、野球をするのか・・・・・・? いや! 野球を愛する心に、栄冠は輝くのだ! オレは、ここで、野球をやる!! さぁ、リードオフマンに会いに行くか!!」(by鳥倉雲平)

  • 野球と異世界転生、劇画タッチと萌え系タッチをそれぞれ融合した、怪作

  • ’野球選手が妙にドラクエⅢっぽい’表紙絵につられて怖いもの見たさもあり衝動買い。

    意外や意外、中身は純然たる異世界冒険譚。
    むしろちょっと拍子抜けするくらいに普通。
    アレクヌーズ四天王のデザインは大丈夫なのかな?

    あからさまなチートスキルとかでなく一流選手としてのフィジカルとセンスで渡り合う鳥倉がかっこいい。
    年齢の割に姫が可愛くて頬を赤らめたりと、いい奴感が伝わってくる。

    現世での覚醒剤の謎は、今後伏線になるのか?



    1刷
    2021.7.29

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著者プロフィール

千葉県出身。
加藤唯史氏、原哲夫氏らのアシスタントを経た後、デビュー。野球を題材とした著書多数。
代表作に『ワイルドリーガー』『内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎』 等。

「2017年 『球場三食(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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