- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784537209150
作品紹介・あらすじ
自分が脱いだ皮をパクパク食べる!…ニホンアマガエル、きらきらと透き通る精巧なガラス細工のよう…ベッコウガガンボ、蛹からひょっこりとのぞく愛くるしい眼…キイロショウジョウバエ、脱いだ瞬間に食べられてしまう!?…アメリカザリガニ。初の「脱皮」写真集。
感想・レビュー・書評
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叶うものなら一度、脱皮してみたい
さまざまな生きものたちの脱皮シーンを集めた写真集である。
感動あり、笑いあり、驚嘆あり。
何より写真が美しい。
脱皮というと思い浮かべるのは昆虫を含む節足動物だが、爬虫類や両生類も脱皮をする。前者は純粋に体を大きくするのに妨げとなる殻(外骨格)を脱ぐわけだが、後者は皮膚呼吸をするため、汚れた皮膚をきれいなものに交換するという意味もある。
脱皮するヘビの顔はちょっとおマヌケでユーモラスである。
交尾しながら脱皮しているカエルは少々ズボラではないのか(^^;)。どちらもそれぞれ真面目にすべきだと思う。
コガネグモの脱皮は見物だ。糸にぶらさがって体が固まるのを待つさまはまるで渇くのを待つ洗濯物。
山繭の繭の側面を削って中の変態の様子を撮影した一連の写真は、(山繭には気の毒だが)非常に興味深く美しい。
ヒラタミミズクが平面状の幼虫から立体の成虫に変わるビフォーアフターも楽しい。
数年前、セミが羽化するのを偶然観察したことがあるが、殻から落ちないためになのか、命綱様のものが体に着いていた。飛び立った後、「命綱」は殻に残っていた。
本書の写真でもそれがきれいに写っている。セミだけでなく、トンボでも同様のようだ。
ザリガニみたいにエイヤっと殻を脱ぐ脱皮も楽しそうだけれど、やはり惹かれるのは昆虫の完全変態だ。蛹のときには体が溶けて中でドロドロになっているのだそうだ。そのときの意識はどうなるんだろう? 幼虫のときの記憶は残るのだろうか? それともそもそも、そんなものは端っからないんだろうか?
叶うものなら本当に、一度、脱皮してみたい。
*そして一度持ってみたいものは尻尾。うちの柴犬みたいな巻き尾があったら、きっと楽しいと思うのです。
*犬(と脱皮)といえば、一度うちのバカ犬は散歩途中に見つけたヘビの抜け殻に狂喜乱舞して、体をこすりつけていました。匂いが好みだった模様。その様子はあまりにおバカでかわいかったのだけど、後で犬の体が強烈に臭くなっていて閉口しました(--;)。 -
美しい脱皮の本です。昆虫、甲殻類などの外骨格生物はもとより、爬虫類や両生類など。え?カエルって脱皮するんだ~と、驚くことしきり。写真も非常に美しく、神秘的です。
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この手の一般書にしてはネタではなくちゃんと生態学的なバックボーンに言及していてかなり好感が持てる。
ナナホシテントウの羽化のところは面白かった♪ -
さまざまな生物の脱皮の瞬間のみを写している写真集。生物ごとによって脱皮にも特徴があり、脱皮した後の殻が美しいこともこの本でよくわかる。
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写真がきれい★★★★★
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graph
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きれい。
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脱皮を目撃すると、嬉しさと申し訳無さの両方を感じます。この本も同じ。スゲエー!という気持ちの反面、この被写体はどうなってしまうのだろう、という気持ちも覚えます。しかし申し訳なさよりも、スゲエ!が勝ってしまう。ガガンボの脱皮にしびれた。しかし、どれも甲乙つけがたい。綺麗ですよ。
コメントありがとうございます(^^)。
脱皮、きっと人生観が変わると思うのです(って、脱皮する時点でもはや「ヒト」...
コメントありがとうございます(^^)。
脱皮、きっと人生観が変わると思うのです(って、脱皮する時点でもはや「ヒト」ではないともいう(^^;))。
私は最初に見かけたのは新聞広告だったかな・・・? その後、別サイトの書評など見て借りてみました。
爬虫類もそこそこありますが、虫の方が多いかな。虫系が平気でしたら大丈夫かも。
時々、犬の尻尾を掴んで、「いいなぁ、おかあさんに頂戴~」と言っては、「ダメに決まってるでしょ」と子どもに窘められています(^^;)。
尻尾については、猫やシマリスのをみていると欲しくなるときもありますが、もともとついている手足の動きさえ思うようにいかないほど運動音痴なので諦めます……
カマキリの抜け殻ですか。見てみたいなぁ。
カゲロウは羽根ができてからも脱皮するのだそうです。これも繊細そうで見...
カマキリの抜け殻ですか。見てみたいなぁ。
カゲロウは羽根ができてからも脱皮するのだそうです。これも繊細そうで見てみたいなぁと思います。
尻尾・・・。自分も運動音痴なので、椅子に座るたびに根元を骨折したりしそうです(^^;)。