二十世紀を変えた女たち: キュリー夫人・シャネル・ボーヴォワール・シモーヌ・ヴェイユ

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  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560028247

作品紹介・あらすじ

激動の世紀にまったく新しい生き方をつらぬいた四人の女性。彼女たちの波乱の人生を描く書き下ろし評伝。

感想・レビュー・書評

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  • フランスで活躍した女性たち4人の人生を綴った一冊。それぞれの人生に苦労があり挫折があった。当初はキューリー夫人とココ・シャネルしか知らなかったが、ボーヴォワール・シモーヌ・ヴェイユなど日本では知名度の高くない人を知るきっかけになった。

  • 何気なく手に取った本ですが、良書でした。
    フランスを舞台に世界的に活躍した4人の女性についてですが、こういったドキュメンタリーとりわけ複数の人間を取り上げるそれにありがちな、表面的にバイオグラフィーをなぞり偉業の礼賛ばかり、という薄っぺらい内容ではありません。
    この本をそれ以上のものにしているのは、筆者がそれぞれの女性の人生の歩みに沿って、その当時「どんな社会状況で」「どんな価値観で」「女性がどのような生き方をするのがマジョリティーであったか」を、研究者らしい客観的な視点から説明していることです。また、外からの事実だけではなく、さらに筆者自身の主観が付け加えられていることによって、より生々しく彼女たちの生き様を感じました。
    また、4人の女性たちが活躍した時期順に並んでいるのも戦略的で、19C後半に生まれたキュリー夫人から20C前半に生まれたシモーヌ・ヴェイユまでを読み通すことによって、彼女たちが生まれてきた時期が少し早かったら…遅かったら…と深く感じ入りました。今の自分にすごく影響を与えた一冊です。

  • 分類=思想・ヴェイユ。00年7月。

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著者プロフィール

フランス文学者。1944年岩手県盛岡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、同大学院修士課程修了。フランス政府給費留学生として渡仏、パリ大学等に遊学。執筆活動の傍ら、大学で講師も務めた。著書に『物語 フランス革命』『マリー・アントワネット』など。

「2020年 『サンソン回想録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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