私のはじまり: ケネス・ブラナー自伝

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560032589

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  • 若くして名実共にイギリス演劇界のトップランナーとして活躍し、今なお映画・舞台で役者業と監督業を両立させている希代の天才ケネス・ブラナーが28歳で書き上げた自伝。酒と煙草の臭いと喧嘩が絶えない北アイルランドのベルファーストで育った少年は、芝居熱に浮かされた学生時代を過ぎ、紆余曲折を経てプロの役者として舞台に立つ。その後、大いなる野望を持ったケンは、数々の幸運な出逢いと尋常ならざる勇気で制作者側の世界に足を踏み入れ、イギリス演劇界の超一流たちを巻き込んで大規模なプロジェクトを立ち上げる…

    恐ろしく早熟なケネス・ブラナー。40〜50代の俳優が生涯でこなせるかこなせないかの仕事量を、20代のほんの数年で成し遂げている。それもこれも、人脈に恵まれまくったことが成功の重要な要素であるあることは明白。普通20歳そこそこの一役者が役作りのために自国の皇太子(チャールズ皇太子)と謁見するなんてあり得ない。
    それにしても、色んなところでハッタリをかまし過ぎ。さらに凄いのが、そのハッタリを現実に変えてきたということで、やっぱり凡庸な演劇人とは一線を画す存在なんだと思う。

    これを読んだ後、映画「ヘンリー5世」を見たくなった。

  • イギリス演劇界の至宝=ケネス・ブラナーが、若干28歳にして上梓した自伝。自分の劇団の活動資金集めという切実な事情もあったようだけど、あの若さでこれだけ色々あった人生って大変だなぁとしみじみ感心。この原書を買うために、ロンドン中の本屋をウロウロしたのを懐かしく思い出しました。

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