仏教と民間芸能 新装版

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  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560039724

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  • 明治期の開国に伴って
    近代化を性急に無理強いした(された)結果
    さまざまなモノが有無を言わせずに
    入り込んできた
    むろん、その「功」もあったであろう
    しかし、その「罪」も また見逃せない

    著者の関山和夫さんは
    仏教研究者のお一人として
    静かに思い、
    静かに考証し、
    静かに訴えてこられた
    本書では
    仏教芸能全般に視野を広げて
    この国に根付いていた
    仏教を祖とする「芸能」を
    慈しむように綴られておられる

    無くなって初めて
    そのものの価値に気づくことの多いこと
    ここに紹介されている
    仏教芸能の灯が
    風前の灯になってしまっていることに
    改めて愕然とさせられてしまう

    本書にも
    何度も登場する「日本の放浪芸」の小沢昭一さんの
    偉大さに改めて気付かされる
    その小沢さんも逝ってしまわれた

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著者プロフィール

1929年 愛知県に生れる。大谷大学卒業。文学博士。現在、佛教大学名誉教授、京都西山短期大学学長。著書『安楽庵策伝和尚の生涯』『説教と話芸』『話芸の系譜』『庶民芸能と仏教』『校注醒睡笑』『落語名人芸』『庶民仏教文化論』ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「1990年 『安楽庵策伝和尚の生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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