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- Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560056257
感想・レビュー・書評
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「聖灰の暗号」(帚木蓬生)を読んで、何か歴史解説書と思って探したのが本書である。
本書以外は価格が高く(3000円クラス)食指が動かない。地元の図書館にあるような本でもない。
著者は正統な歴史学者ではなく、また思索もそれほど深くはない。
しかし概説書としてこれしかないのだから仕方がない。
カタリ派を扱った大部な小説を書いた諸氏(帚木蓬生、佐藤賢一、笠井潔)は何を材料として集めたのだろう?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カタリ派という存在を知ったのは、確か映画「薔薇の名前」だったように覚えている。あの映画ではカタリ派というのは悪魔崇拝者として描かれていたような記憶がある。そんな、日本では信仰的に遠い存在としてあるカタリ派信仰の歴史的な側面を扱ったのが本書だ。
カタリ派信仰に対する入門書、という位置づけであると行ってもいい。ただ、歴史的な記述はあっさりとしていつつも、キーワードは外していない辺り著者と訳者の面目躍如と言った感がある。
訳者の渡邊昌美氏はカタリ派については日本では第一人者である。この本を読み終わったら氏の著作に進むのもいい。
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