ヘンリー六世 第一部 (白水Uブックス (1))

  • 白水社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560070017

感想・レビュー・書評

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  • 印象に残ったのは、ジャンヌ・ダルク、シャルル、ナポリ王レニエらフランス勢のやり取りと、イングランドの勇将トールボット父子の最期、かな。
    それ以外はあちらこちらで貴族同士が対立するばかりでちょっと話が見えない。一応薔薇戦争の予習はしたんだが。

    ジャンヌの力を試すためにシャルルが従者に扮装しジャンヌがすかさず見抜くという、この有名な逸話、ひょっとしてシェイクスピアが出どころだったりするのか?いや、いくら物語とはいえ、イギリスのシェイクスピアがわざわざフランスのジャンヌの神性を強調するエピソードを創作するのも変な話だが。でも元々あった逸話を劇に組み込んだのだとすると、当時にしてすでに敵国にまで知れ渡っていたのか。
    イギリスから見たジャンヌはさぞや悪かろうと思ったけど、前半は予想してた程酷くはなかった。とは言えさすがに、可憐な聖少女という見慣れた日本のジャンヌ像はそこにはなく、傲岸不遜でやや滑稽。そして最期はみじめだった。

    トールボット、はじめはどういう立ち位置の人物なのかわからなかったけど、父子のやり取りは熱かった。

    シェイクスピアを読むのは高校以来なので、久々すぎて戯曲(これは史劇だけど)独特のあのノリにちゃんと乗っかれるか心配だったけど、やはりシェイクスピア、すごい。
    話の展開についていけなくても、思わず反芻したくなる台詞回しだけで読ませる。

  • ヘンリー六世第一部

  • 百年戦争時を描く。

  • 原題: King Henry VI Part 1、ジャンヌもでてくる。赤バラ、白バラ戦争。

  • ヘンリーまっすぐ過ぎ!!

  • 詳しくは第三部で。
    印象的なのはこの一節。
    「私は今、この胸に鋭い軋轢を、希望と不安の警鐘を打ち鳴らしての激しい闘争を感じているのだ、それに思いをはせるだけで胸苦しくなるまでに」

  • 高校生。
    高校の図書館。

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著者プロフィール

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。

「2016年 『マクベス MACBETH』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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