トロイラスとクレシダ (白水Uブックス (24))

  • 白水社
3.71
  • (4)
  • (4)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 66
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560070246

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 問題劇。

  • 原題: Troilus and Cressida

  • トロイ戦争の話。いわゆる問題劇のひとつ。

    開かれた悲劇。ベケットやチェーホフを思わせる。不条理だろう。

    「普通の悲劇では、主人公は死ぬが、道徳の秩序は揺るがずに終わる。主人公の死は絶対的な存在を確認する役割を果たすのである。ところが驚くべきこの劇では、トロイラスは死にもしなければ、不実なクレシダを殺しもしない。カタルシスは起こらない。グロテスクな劇は悲劇よりも残酷だ。」
                      (ヤン・コット)

  • 高校生。
    高校の図書館。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。

「2016年 『マクベス MACBETH』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ウィリアム・シェイクスピアの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×