- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560070253
感想・レビュー・書評
-
途中の段階でどんなにダメでも最後上手くいけば良いのだと勇気をもらえる作品です。
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校生のときは今ひとつ楽しめなかったが、いま読みかえすと、とても面白いと感じるように変わった。当時、シェークスピアはなぜこんな戯曲を考えたのだろうか?これについては今後も定期的に読んでいってみたいと思います。
-
身分の違いを乗り越え、また、相手に嫌われながらも結婚を成就する娘が賢い。性に関連する話題が多く、喜劇の位置付けとのこと。脇役のペーローネスが異様にしゃしゃりでている。駄洒落などの言葉遊びは原語ではどうなっているのだろう。 原題:All's Well That Ends Well
-
喜劇だが、これも問題劇の一つ。
All's well that ends well?? -
高校生。
高校の図書館。 -
10月に新国立劇場で行なわれるシェイクスピア、ダークコメディ交互上演の予習として読みました。
英文科だったのでシェイクスピアは『オセロー』、『冬物語』なんかを授業で読んでおり、わりと好きだったりします。実際読んでみるとどれも話の展開がおもしろいんですよね。
台詞に関しては原文は韻をふんでいたり比喩も多いのでなかなか難しい。これは役者さんが流暢に語ってくれてこそ耳にスッと入ってくるものなのでしょう。
原文はほとんど古文のようなもので現代英語ともだいぶ違う。小田島雄志さんの訳は掛け言葉や韻をダジャレのように訳していて、元の意味よりも読んだときに楽しめるようにだいぶ意訳していると思われます。
新国立劇場ではこの小田島訳が原作として使われるようですが、さすがにこのままだと舞台の台詞にはならないので(文字として読んで理解できても耳で聴くと理解しにくい台詞が結構ある)そこはまたいろいろ変更されるのかな。
『尺には尺を』、『終わりよければすべてよし』、どちらもシェイクスピアの問題作と言われるだけあって結末の展開が強引すぎるし、複雑な性格と言ってしまえば聞こえはいいけど捉えどころが難しい登場人物だったり、話自体は難解ではないけれど演出によってだいぶ印象が変わってきそうな物語です。
岡本健一が『尺には尺を』で演じるアンジェロは自分の正義と欲望の狭間で揺れる人物、というか婚約者を捨てておいて若い娘を口説く一方で婚前交渉をした男を死刑にしようとする為政者。健ちゃんがこれをどう演じるのか楽しみです。
男闘呼組ファンからは「王子」とか「フランソワ」と呼ばれる健一さんが『終わりよければすべてよし』で死にかけたフランス王を演じるという配役もまた興味深い。
二作とも中嶋朋子とソニンが演じる2人の女性との間で「ベッド・トリック」があり、私が観劇予定の日には学校団体が入るそうなんですが(学校で劇を見させられたりするあれですね)、「処女」とか「貞潔」なんて言葉が飛びかうこの芝居を今どきの学生たちがどう見るのか、こちらもちょっとドキドキします。
(シェイクスピア時代の倫理観、けっこうひどい。)
以下、引用。
10
泣くのはもうおよしなさい、ヘレナ。いつまでも泣いていると、ほんとうに悲しんでいるというより見せかけの悲しみと思われますよ。
見せかけてもいますが、ほんとうに悲しんでもいます。
-
↓貸出状況確認はこちら↓
https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/TW00042088 -
解説によれば、『トロイラスとクレシダ』、『尺には尺を』と近い時期に書かれた作品との説があり、確かに類似している。『トロイラス』の方は全然覚えていないが、『尺には尺を』とは計略?により結婚して終わるあたりなど、筋としても似ている。とはいえ、作品全体としての強度はそれほど高くはなく、軽く読める作品。
-
晩年の悲喜劇のようなものも感じる。