アントニーとクレオパトラ (白水Uブックス (30))

  • 白水社
3.25
  • (3)
  • (1)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 66
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560070307

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・アントニーとクレオパトラの心がころころと変わりすぎ?

  • 悲劇からロマンスへの移行期の作品。

  • 現代でもあまりに有名なローマ時代の恋愛悲劇だが、16世紀のイギリス人にどのように映っていたのだろうか。
    アントニー43歳、クレオパトラ29歳で物語は始まる、そして最期はその10年後。10年間の物語だ。
    アントニーは、統治者として、政治家として、武人として、夫として、恋人として。クレオパトラは、同じく統治者として、恋人として、女主人として、最期に女として、という側面を場面場面で際立たせている。主人公たちは、置かれた立場で果たさねばならない地位・職務・役割があるけれども、やむにやまれぬ思いが絡み合い、ついに悲劇へ向かっていく。

  • 2012 9/23読了。Amazonマーケット・プレイスで購入。
    授業の関係で『ジュリアス・シーザー』を読み、アントニーかっこういい+小田島さんの訳読みやすいな、と思い購入。
    しかし、ブルータスによるシーザー暗殺直後の演説に酔った後で、このクレオパトラに骨抜きにされたアントニーを見ると・・・!
    敵役のシーザー(大シーザーの養子・オクタヴィアヌス)ですら、クレオパトラと宴ばかりしているアントニーに苛立ちを隠せない様子であり、結果としてアントニーを裏切ることになる者ですら往時のアントニーの面影が見えると心酔を隠そうともしない。
    高校の頃にも一度読んで、そのときは事前に『ジュリアス・シーザー』読んでなかったので「なんだこの情けないおっさん」とか思ったのだが、いやいやいや、『ジュリアス・シーザー』読んでから・・・あるいは映画等で観てからだと印象が一変する。
    「なんであんなに格好良かったのに・・・!」っていう。惜しさとか、微かな期待とか。結末は知っているはずなのに。

    しかしなんかローマ熱が再び高まってきたな・・・『ローマ人の物語』文庫版とか安く売ってるところ見つけたら集めちゃおうかな・・・

  • 原題: Antony and Cleopatra

  • クレオパトラの最後ってこれなんだ。
    そういえば生きてるときの逸話はいくつか知ってるけど、死に方は知らなかった。
    蜷川版が楽しみ。配役も良い感じだし。

  • 全体に詩的、その点リチャード2世的。

    英雄の没落。

    クレオパトラは魔性の女だと思う。例示↓

    「だがクレオパトラは、この噂を小耳にはさめば、即座に死ぬでしょうな。これまでにもっとつまらぬ理由で死んだのを20たびは見ています。」

    ダンテも彼女を地獄に落としている。笑

    ただ、この考え方には批判も多いことは認めなければなるまい。

    アントニーはアルストロメリア。この花のような美しさがあると思う。

    もっとわかりやすく言うと、強さ(偉大さ)と弱さが同居している。
    コインの裏表。

  • 高校生。
    高校の図書館。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。

「2016年 『マクベス MACBETH』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ウィリアム・シェイクスピアの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×