- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560070307
感想・レビュー・書評
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・アントニーとクレオパトラの心がころころと変わりすぎ?
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悲劇からロマンスへの移行期の作品。
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現代でもあまりに有名なローマ時代の恋愛悲劇だが、16世紀のイギリス人にどのように映っていたのだろうか。
アントニー43歳、クレオパトラ29歳で物語は始まる、そして最期はその10年後。10年間の物語だ。
アントニーは、統治者として、政治家として、武人として、夫として、恋人として。クレオパトラは、同じく統治者として、恋人として、女主人として、最期に女として、という側面を場面場面で際立たせている。主人公たちは、置かれた立場で果たさねばならない地位・職務・役割があるけれども、やむにやまれぬ思いが絡み合い、ついに悲劇へ向かっていく。 -
原題: Antony and Cleopatra
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全体に詩的、その点リチャード2世的。
英雄の没落。
クレオパトラは魔性の女だと思う。例示↓
「だがクレオパトラは、この噂を小耳にはさめば、即座に死ぬでしょうな。これまでにもっとつまらぬ理由で死んだのを20たびは見ています。」
ダンテも彼女を地獄に落としている。笑
ただ、この考え方には批判も多いことは認めなければなるまい。
アントニーはアルストロメリア。この花のような美しさがあると思う。
もっとわかりやすく言うと、強さ(偉大さ)と弱さが同居している。
コインの裏表。
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高校生。
高校の図書館。