紋章が語るヨーロッパ史 (白水Uブックス 1061)

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  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560073612

感想・レビュー・書評

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  • 資料番号:010559011
    請求記号:288.6/ハ

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    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00167857

  • 2011/5/20 参考文献

  • 「紋章」といえばあまり日本では馴染みのないものかもしれないが、欧州では国旗がその国家ないし集団を顕著に示す指標となる以前には、紋章が目に見える権威として最もわかりやすいものであった。

    紋章は時代とともにその意義を失っていくが、そこに秘められた意味合いは時代とともに貴重になっていくのだろう。紋章はそれ自体がその歴史そのものであり、時代のハイライトなのである。


    (2009/4/11読了)

  • こういう普段縁のない知識というのは面白い。どんな話題でも基本的に知らない話題であり、歴史というのは特にこうした話題の宝庫だ。ましてヨーロッパに滞在したことがある人なら誰でも山ほどの紋章に巡り会っているはずだ。
    この本は広く、個人の紋章から町や同業者組合の紋章までを扱い、ヨーロッパ、特にドイツを中心にした大陸側の紋章の話をベースに広くシンボルにこだわる人間の姿を見せてくれるのが面白い。人間とは元来、差別するのが本性で、自己顕示欲が強いものらしい。なかなかに興味深い。
    服装に関する話にしても、旗や紋章の話にしても、他所の国の話とのみ受け取れないのも面白い。日本のことを自分の知る知識の中で思い返してみても相当に重なる話題が多い。やはり人間の本性というのはそういうところにあるのかなあ、と妙に残念な気持ちになりながら読んだ。同じ著者の本で「指輪の文化史」という本があるそうだ。このタイトルも見事なところを突いているように思う。知っているようで知らないことは実に沢山ある。だから何だと言われたら答える術もないが、何より楽しいのだ。

  • 紋章や国章などの歴史と、シンボルマークの意味などとっても興味深いです。

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著者プロフィール

1944年香川県生まれ。現在、関西大学名誉教授、ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。ドイツ文化論、比較文化論専攻。
主要著作
『魔女とカルトのドイツ史』(講談社現代新書)、『ナチスと隕石仏像』(集英社新書)、『「笛吹き男」の正体』(筑摩選書)、『図説 ヨーロッパの装飾文様』(河出書房新社)、『現代ドイツを知るための67章』(明石書店、編著)、『ポスト・コロナの文明論』(明石書店)など多数。

「2023年 『ベルリンを知るための52章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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