サッカーが勝ち取った自由: アパルトヘイトと闘った刑務所の男たち

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560080641

作品紹介・あらすじ

"サッカーの力"を示す、南アフリカの驚愕の実話!ネルソン・マンデラなど数千人が投獄されたロベン島刑務所。受刑者たちはサッカー協会を設立し、組織的なリーグ戦を開始した。やがてその闘いは、「自由への闘争」につながった…。

感想・レビュー・書評

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  • 南アフリカ共和国のロベン島というケープタウン沖にある「悪夢の孤島」の政治犯収容刑務所で60年代から70年代にかけて、勇敢に闘い、そしてサッカーというスポーツを楽しむだけではなく、それをサッカー協会として運営していくという素晴らしい組織力に圧倒されました。南アという国がW杯開催にふさわしい国であることを痛感し、人間の尊厳の素晴らしさに感動しました。 政治犯たちがひどい境遇の中から、67年にサッカーの導入から、リーグ戦、マカナサッカー協会設立、ラグビーそして他のスポーツの導入。76年のソウェト蜂起による大闘争の勃発による若い新しい逮捕者の大量導入による確執、釈放者が増える都度に弱体化するサッカークラブ、そして彼らが釈放後南アの政治経済を動かす存在になっていったというのは感動的な物語です。マンデラも20年間、投獄されていたということですが、レコタ国防相が牢獄の名サッカー選手だったというのも、わくわくする実話です。

  • 今日、7月18日より読み始める。
    個人的には久しぶりのサッカーに関する本
    そして今日、7月18日はネルソン・マンデラ氏の誕生日。

    誕生日おめでとうございます


    大事に読もう。


    「MORE THAN JUST A GAME: Football V Aprtheid」
    Text © Chuck Korr and Marvin Close,2008
    「サッカーが勝ち取った自由―アパルトヘイトと闘った刑務所の男たち」
    チャック・コール
    マービン・クローズ
    実川元子 訳
    白水社

    二〇一〇年四月二五日 印刷
    二〇一〇年五月二〇日 発行
    ISBN978-4-560-08064-1

    http://www.hakusuisha.co.jp/book/b205777.html

  •  スポーツのもつ力を実感する実話。しかも、スポーツと人との関わりは、単にプレーするだけでなく、観戦する、支える支援するといった多方面からの関わりすべてに意味があり意義があることをあらためて認識できました。

  • (要チラ見!)

  • 南アフリカ、アパルトヘイト。
    このキーワードで、多くの人がネルソン・マンデラを思い浮かべると思う。
    この本は、マンデラ氏も収容されていた、島全体が刑務所になっていたところでの話。

    アパルトヘイトからの解放で最も有名なのはマンデラ氏だけど、彼だけの力で解放をなし得た訳ではない。
    後の政府の重鎮となった人たちはもちろん、それ以外の多くの無名の活動家、国民の力があって初めてなし得たこと。
    “ピープルズパワー”って、確かマンデラ氏が掲げてたスローガン。
    この意味をすごく実感できる内容。

    人の持つ強さや弱さ、脆さ、知識、知恵、工夫。そして、団結することで生まれる力。
    極限状態に陥っても、それでも希望を見出し這い上がろうとする。
    人ってすごい。

  • 南アフリカのサッカー協会の立ち上げさら組織拡大の物語。知恵と力と勇気とそして、組織ってなんでソーなるの?な顛末が書かれているらしいので、読みたいと思ってます。

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