忘却の野に春を想う

  • 白水社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560098776

作品紹介・あらすじ

朝鮮からのコメ難民の一族に生まれ、周縁に追いやられた民の声に耳を傾けてきた姜信子と、南三陸のコメ農家に生まれ、近代以降に東北が受けた抑圧の記憶と3・11で負った深い傷を見つめ続ける歴史社会学者・山内明美による、近代を問い、命を語る往復書簡。

感想・レビュー・書評

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  • 往復書簡 姜信子×山内明美「忘却の野に春を想う」 | web ふらんす
    https://webfrance.hakusuisha.co.jp/categories/702

    忘却の野に春を想う - 白水社
    https://www.hakusuisha.co.jp/smp/book/b595085.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      【イベント】1/22『忘却の野に春を想う』刊行記念/姜信子・渡部八太夫・山内明美 - 白水社
      https://www.hakusuisha....
      【イベント】1/22『忘却の野に春を想う』刊行記念/姜信子・渡部八太夫・山内明美 - 白水社
      https://www.hakusuisha.co.jp/news/n45194.html
      2022/01/11
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ◆こぼれ落ちた声に耳傾け[評]河原理子(かわはら・みちこ)(ジャーナリスト)
      忘却の野に春を想う 姜(きょう)信子、山内明美著:東京新聞 T...
      ◆こぼれ落ちた声に耳傾け[評]河原理子(かわはら・みちこ)(ジャーナリスト)
      忘却の野に春を想う 姜(きょう)信子、山内明美著:東京新聞 TOKYO Web
      https://www.tokyo-np.co.jp/article/165198?rct=book
      2022/03/14
  • ー 奈良の富雄川のほとりを、自転車をぐいぐい漕ぎな  がら、心のうちで思い切り叫ぶんです。
     ふざけるなっ、何が近代だっ、何が建国し神話だっ、何が勲章だっ、何がオリンピックだっ、何が復興だっ、近代このかた百五十年余り、いのちを金に換えるための大がかりな仕組みや効率的な組織や大きなイベントばかりを企んで、(大イベントにはもちろん戦争も入ります)、やつらはそれをいつも空疎な美辞麗句で目眩まし…
            ー「あとがきにかえて」の姜信子さん

    去年の今ごろのことを、思い返していました
    そうです、あの無謀なオリンピック開催前のいまごろを
    思い返してしまいました。
    それと
    本書中に登場する李政美さんのコンサートを主催させてもらった時に政美さんさんが
    ーどうしようもなくつらい時に、思わず口づさんでしまう歌があります。
    とおっしゃっていたことを思い出しました。

    石牟礼道子さん、森崎和江さん、
    そして姜信子さん、山内明美さん
    もう一度 読み返してみようと思っています。

  • みっしりと重い。生命力ありそう。こういうの書く人に女性が増えたな。芸能ぽい話にいくのか。集まれないってしんどい。

  • 祈りとして、踊るしかない、歌うしかなときがある。

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著者プロフィール

【翻訳】姜 信子(きょう・のぶこ)
1961年、横浜生まれ。『生きとし生ける空白の物語』(港の人)、『現代説経集』(ぷねうま舎)、『はじまれ、ふたたび』(新泉社)、『語りと祈り』(みすず書房)など著書多数。共著に『忘却の野に春を想う』(白水社)など。編著に『谺雄二詩文集 死ぬふりだけでやめとけや』(みすず書房)、『金石範 評論集Ⅰ・Ⅱ』(明石書店)、『被災物 モノ語りは増殖する』(かたばみ書房)など。訳書に『あなたたちの天国』(李清俊 みすず書房)、『モンスーン』(ピョン・ヘヨン 白水社)、詩集『数学者の朝』(キム・ソヨン CUON)、監訳に『奥歯を噛みしめる』(キム・ソヨン かたばみ書房)などがある。

「2024年 『父のところに行ってきた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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