- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560721292
感想・レビュー・書評
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私が読む黒田龍之助氏の著書の4冊目。
「仕事を辞めて留学したり、一大決心をして大学に再入学したりするような、大胆なことはしない。自分のできる範囲で工夫し、静かに観察し、考える。特別なことは何もない。」(最終の186ページ)
特に目的があるわけでもなく、一向に「使える」ようになどならないけれど、ただ何となく好きだからいくつかの言語を独学でかじっているだけの私を、いつも肯定してもらっているような気がして嬉しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前に読んだ『にぎやかな外国語の世界』の
増補改訂版でした。
あらためて読んだけど、おもしろい。
外国語を学ぶ気力がわきますね。
なんとなく楽しそう…って思わせてくれる。
この一冊で多言語に触れさせてくれるのも
うれしいポイントです。 -
面白かったです。
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筆者の著書に共通して書かれている、『外国語の多様さ』『全ての外国語は平等』、そして『外国語の楽しさ』が本全体に敷き詰められていた。
次から次へと外国語が出てきて、書名の通りにぎやか。
通して語られる『外国語の楽しさ』ではあるが、楽しいだけじゃない、外国語への偏見、あるいは俗説は言語学的にすっぱりと切り捨て、締める所は締める。
「古典語」の大切さも他の著書にもあるものの、やはり納得。
役に立つとかではなく、ただただ「楽しいから」とチャラくしかし真摯に外国語を学ぶ姿勢は、外国語は楽しいのだったと思い出させてくれ、外国語をまた勉強したくなりました。
著書によると、新書版にするにあたって、中高校生向けから一般社会人向けに文体や内容を少し改訂されたそうです。 -
「一つや二つじゃなくて、たくさんの外国語がにぎやかに遊んでいるよな楽しい空間。そんなコンセプトで作られた本書は「みる」「きく」「かぞえる」「なづける」「ことなる」「かわる」の6つの面から、様々な言葉を様々な角度から切り取っていきます。言語を学ぶこととは、人々の考え方を学ぶことなんだと実感させられる。」
(大居雄一『身になる読書術』の紹介より) -
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みる、きく、かぞえる、なづける、ことなる、かわる
6つの観点から言語に触れる内容。喋れようが喋れまいが、純粋に言語自体が楽しいものであるとわかりやすく伝えようとする感じが伝わってきた。
・国際化というのは、英語がペラペラになることでもなければ、海外旅行へ気軽に出かけられるということでもない。たとえばお菓子のパッケージにいろんな言語が書いてある。わたしはそうきうところに国際化を感じるのだ。(p.18)
・外国語を知ることは、世界の多様性を知ること。わたしはそう考えている。一つの外国語を熱心に勉強しなければならないこともあるけれど、いろんな世界を少しずつ覗くことだって、視野を広げるためにはとても大切だ。(p.144) -
あなたのまだ知らない「世界」がいっぱい。
文字やその綴り方だったり、発音記号のことだったり、言語学入門といったところか。この本をわくわくして読む人は言語学の志望を考えてもいいかも。単数・複数の他の形(2が特別)な言語があるって、どうしてそれを分けるのか、その文化に興味が湧いた。 -
無類の外国語好きの著者が様々な国の言葉を、文字や音や数などの観点から読み解きます。外国語は一つの文を見たり、言ってみたりするだけでたくさんの不思議と発見があります。本を読み終わったら街に出て外国語を探しに行きたくなります。
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言語に関するナルホド小ネタを期待して読んだのだが、そういう類の読み物ではなく、とにかく言語大好きな著者が、その世界の楽しさを、まるで学生を自分の授業に勧誘するが如く取っつきやすく語っている本だった。 もともとそれなりに言語に興味が湧いて手に取った本だったので、これを読んだところで自分の興味が大きく増幅されたわけではないが、自身が楽しいと思うことを押しつけがましくなく共有しようとする著者の雰囲気のおかげで、なんだか気持ちよい読後感が残った。