シャーロック・ホームズワトスンの災厄

  • 原書房
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本棚登録 : 56
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562037049

感想・レビュー・書評

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  • おもしろいのもあったけど、わけ分かんないのもあったなぁ。

  • 20190922
    ホームズのパスティーシュ・アンソロジー。ようは、二次創作。短編小説とホームズ・ワトソンに関する評論も入っている。
    ワトスンの役割の重要性については同感。冴えのない助手かも知れないが、天才だが人格に難のあるホームズをより人らしくあらしめるのがワトスンなのである。天才探偵よりも、人間味のある助手の方が好きなんだよな、と。最後のインターネットに関する論評?は、すごく古く感じるが、訳のせいなのか、時代の早さなのか。

  • シャーロック・ホームズものを愛する作家達によるパスティーシュ。
    趣向を凝らしてあって、楽しめます。
    短編のアンソロジーですから、どこからでも読めます。

    アン・ペリーの作品は、ヴィクトリア女王に会うシーンがあり、面白い。絶対コナン・ドイルが書くはずはない話で、後世から見ると、何故会ってないのか不思議みたいな感覚があるから。

  • 本のタイトル通り、ワトソン博士に注目したパスティーシュや、ワトソンに対する考察が書かれている。
    中には読み飛ばしたくなるような退屈な話もあったけど、それはパスティーシュ系だからね。

    ホームズものを書き始める前、書き始めるきっかけを、ドイルが書いた手紙という形で描いた「”冒険”の始まる前」、その発想が面白い。

  • ワトスン好きにとってワトスンが活躍する話を読めるということは本当に嬉しく、タイトルに惹かれて読んでも、なかなか満足出来る。特に「ハイランドの虚報事件」での活躍っぷりは素晴らしい。アン・ペリーはワトスニアンなのだろうか?

  • 『瀕死のドクター』
    アフガニスタンの病院で関係を持ったサラと言う女性から自分の子を産み困窮した生活を強いれていると訴える手紙を受け取ったワトスン。同時にある医師からのテストで余命わずかと知らされる。ワトスンの決意。ホームズの変わりにモリアーティー教授の講義を受けるワトスン。彗星が地球に衝突する確率についての講義。モリアーティー教授の狙い。

    『若き英国兵士の冒険』
    マイワンドの戦いでワトスンを救った当番兵のマリー。彼が病に犯されたときいたワトスンの診察。伯母の遺産を相続し屋敷を改装中のマリー。改装を請け負うゴードン。マイワンドの戦いで救われなかった兵士。

    『白い馬の谷』
    デイカー医師の殺害事件。死の直前口にした「娘じゃない」と言う言葉。デイカー医師の兄である准男爵な婚約者イヴリン。土地に伝わるアンブリー家の取替子の伝承。デイカー医師かが診察していたイヴリンの叔母グリンゼンの死因。

    『熱きまなざしの歩哨事件』
    エルドリッジ准男爵邸で行われるアメリカ人映画監督のグリフィスの作品上映会に招かれたワトスン。変装したホームズ。ドイツによるグリフィス暗殺を阻止するようにマイクロフトからの依頼。エルドリッジの妻ミランダか見た不審な人物。エトルリア人文学を研究するホイラーの秘密。

    『世にも稀なる鳥の冒険』
    バッチフォード教授がバーナムの小塚で発見した鳥の彫像。イギリスの物ではない彫像。彫像の中から現れた宝石を散りばめた鷹の彫像。マルタの鷹。土地の所有者エヴァーランド・アドルトンの持つ彫像。アドルトンの殺害。カイロからの暗殺者。アドルトンの悲劇。

    『うろたえる女優の事件』
    シャーロック・ホームズの演劇の稽古中に盗まれたブローチ。ホームズ役の俳優ジレットがワトスン役の俳優リンダルと捜査。ワトスン役の衣装のサイズがあわず使われたピン。

    『ハイランドの虚報事件』
    妹のハリエットと夫のタルボットと共にハイランドで休暇を過ごすワトスン。ハイランドで出会ったマリー牧師。タルボットの突然の死。ホームズが掴んだマリー牧師の正体。ヴィクトリア女王の暗殺計画。

    『黄金の猿の謎』
    作家サックス・マーローから引退したホームズへの依頼。彼の作品「フーマンチュー」のモデルにされたと暗黒街を牛耳る中国人キングから脅される。キングから渡された猿の描かれたボウルの秘密。

    『奇妙なカナリアの事件』
    サー・ジャイルズの元で働くメアリー・ルーカス。ジャイルズに求婚され承諾する。ジャイルズの元にやって来た弟を名乗るハリフォード。ハリフォードと親しくなるジャイルズが後見するミス・ソマーズビイ。深夜に発作を起こすジャイルズ。

    『冒険のはじまる前』




     2006年1月1日購入


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  • 海外作家13人によるなんでもあり〜なパロディ集(エッセイ2本含む) あのウィリアム・ジレット(ドイルに絶賛されたホームズ役者)が探偵役になったり、『ストランド』にあてたドイルの手紙(ホームズのモデルとは??もちろんパロ)があったり、異色作も楽しめる。かも。

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