- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562047970
作品紹介・あらすじ
イラクの反政府武装勢力は、カイルを恐れるあまり彼を「悪魔」と呼んで、その首に賞金をかけた。屋根の上や隠れ場所から、おそろしいほどの正確さで仲間を守ったカイルは、シールズ、海兵隊、陸軍の兵から、後世に語り継がれるほどの信望を集めた。スリル満載のこの物語は、ただひとりの男にしか語ることのできない、戦争の壮絶な目撃証言である。
感想・レビュー・書評
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大作すぎる。疲れた
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男の本能をくすぐります。
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(欲しい!)
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クリス・カイルという実在の人物の戦争体験記。
シールズという特殊チームに配属された彼は、イラクで狙撃手を務め255(少なくとも150)人の敵を殺害した。
個人的に興味を持ったのは、その数というより、メンタル面のこと。
彼は、『イラク人など知らない。アメリカのために闘った』と言い切っている。この意見は非常に危険だが(綺麗ごとを言うならばそんなことを言わないだろう。つまり、本心を語っている)、共感できるものである。
よく、テキサスなど南部では仕事が無いから軍隊に入る。などと日本人は分かった風に考えがちだが、それは間違っていると教えられる。彼らは純粋なアメリカ人で自然発露的に国への奉仕を行いたい(勿論、暴力的な感情も含有しながら)のだ。もしかしたら、軍に入ってからそのような考え方を強くしたのかもしれないが、『金のために命は張れない』ってのは当然の道理だ。日本は、軍隊を失って久しいから(自衛隊を問わないとして)、彼らのメンタル面を簡単に受け入れることは難しいかもしれないが、私はカイルの素朴な言葉は飾られていない彼にとっての真実で記述されていると思う。
今、そこに危機があったとき、背後を守ってくれる人に感謝ができるのか?
ふと、そんなことを考えながら読んでいた。