- Amazon.co.jp ・本 (598ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562051977
作品紹介・あらすじ
子どもに良書を届けようとした大人たちの、情熱と葛藤の歴史。
手紙など一次資料を徹底的に読みこんだ著者が、作家や編集者たちが一冊の本にかけた
思いや息づかいまでも鮮やかによみがえらせた、アメリカ児童文学史の金字塔。
充実した索引がつき、レファレンス資料としての価値も高い。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
500ページを超える大著ですが、読みやすい翻訳でアメリカの政治・社会・文化を踏まえた児童文学の歴史的変遷を辿ることができます。
「(前略)児童書は、その本が対象とする読者と本の購入のためにお金を払う人間はべつで、ほかの書籍とは異なる世界を形成している。」(p. 3)とあるように
、同書では、出版者や書店、そして親たちだけでなく、図書館員や教師を児童書を取り巻くアクターとして捉えて、児童書と社会の関わりを鮮やかに描き出しています。
建国初期からハリー・ポッターまで、児童書に反映される様々な価値観の変化は、そのままアメリカ社会における価値観の変動をあらわしています。児童書を通してアメリカの歴史を追うことのできる1冊です。
(ラーニング・アドバイザー/図情 KOMINAMI)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1662534 -
「児童書は、その本が対象とする読者と本の購入のためにお金を払う人間はべつで、ほかの書籍とは異なる世界を形成している。」(p. 3)
-
ハリーポッター以降の世界で塗り替えられ跡形も残らずに