貧乏お嬢さまのクリスマス (コージーブックス)

  • 原書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562060597

作品紹介・あらすじ

大人気! アガサ賞受賞のコージー・ミステリシリーズ第6弾!
聖なる夜に一人ずつ消えていく!?
平和な田舎町で続く謎の死。貧乏令嬢ジョージーは予想外のクリスマスを過ごすことに!
英国伝統のレシピが巻末についたスペシャル豪華な物語。
もうすぐクリスマス。なのに公爵令嬢ジョージーは、スコットランドの実家で意地の悪い家族と貧乏で最悪なクリスマスを迎えようとしていた。
そんなとき、ふと目に入ったのは「良家の子女を急募」という珍しい求人広告。
小さな村で開かれるクリスマス・パーティーで、招待客たちを出迎える上品な仕事だった。
無事に雇われた彼女を待っていたのは、雪の降る田舎の美しい風景に豪華なご馳走、ツリー、ヤドリギ……そしてダーシー! 
神出鬼没の恋人が招待客の一人だと知り、完璧なクリスマスにジョージーは意気揚々。
ところが、平和そうに見えた村に不幸な事件が相次ぐ。囚人の脱獄、毎日一人ずつ謎の死を遂げる村人――。
やがて昔から伝わる魔女の呪いだという噂が立ちはじめ……!?

感想・レビュー・書評

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  • 貧乏お嬢さまのシリーズ6作目、快調です。
    今回は王妃は出てこないけど、ダーシーはもちろん出て来るし、イギリスのクリスマスが楽しい。

    ジョージーは公爵令嬢だが、家にはまったくお金がなく、かといって職を見つけるのも身分が高すぎて難しい立場。
    スコットランドの実家の寒風吹きすさぶお城で、ケチな兄嫁一家と最悪のクリスマスを迎えそうになっていました。
    ある仕事の広告を見つけて、これならと応募します。
    クリスマス・パーティーの招待客を迎える上品な女性を急募というもの。

    デボンの田舎のお屋敷で、イギリスならではのクリスマスが展開。
    実はそういう行事に憧れる人を集めて宿泊してもらう企画で、アメリカ人などもやってきます。
    ジョージーは王族だから喜ばれ、素朴な村での催しに来ていただいてと恐縮されますが、実家よりよほどいい食事を満喫。
    しかも、そこにダーシーもやってきます。
    謎めいた恋人ダーシーの一面がまた明らかに?

    平和そうな村では実は不審死が続いていました。
    一見したところは事故死、何の関連もなさそうなのですが、魔女の呪い説まで出て、だんだんブラックな状況に。
    ある意味では、ミステリ風味がいつもより濃いのを楽しめます。
    他の描写がユーモラスなので、ちょっとパロディ的な感じもあり、気楽に読めるのがいいところ☆

  • 王位継承権の低い貧乏貴族のジョージー。求人広告に応募して、田舎のお屋敷で昔ながらのクリスマスを体験するパーティの接待役として雇われることに。しかしその村では不可解な連続殺人事件が起きていた…というコージーミステリ。今回は英国の伝統的クリスマスの詳しい描写が楽しめます。育ちの良さゆえに探偵役としては冴えないけど、苦労人でタフなヒロインのシリーズ。頼れるおじいちゃんが好きだな。

    村にダートムーア刑務所の脱獄囚が…?というホームズネタもあり。

  • クリスマスを兄家族とさらに親戚と迎えるのだけは嫌!とパーティのホステスとしての仕事を請け負うことにしたジョージー。いつものメンバーが大集合してきて、でも真剣に殺人事件が始まってしまって、どうなることかという展開。毎回面白いけど、今回も面白かった!

  •  そろそろ彼女は、自分が刑事や名探偵に向いているって気づいてもいいのでは。
     周りの人々に比べ、たくましくて冷静すぎる。

     そして、今回って結局、報酬はどうなったんだろー。金がなくても平気なのか。

  • 今回は王室の方々とかベリンダは出てこないけど、ダーシーとの関係がやっと先に進んで面白くなってきた。
    次巻も楽しみ。

  • シリーズ6作目、王妃さまは関係ありません▼准男爵家のクリスマス・パーティーでホステス役の職を得たジョージー、田舎町なのに毎日一人ずつ死者が出ても所轄の警部補は役立たず。ダートムア監獄からの脱獄囚の仕業なのか▲1933年のクリスマス、舞台はデヴォンシャーの片田舎、沼地に隣するカントリーハウスです。魔女の伝説もあり、妖しい雰囲気ですが楽しいクリスマスシーズンを過ごせたようです。彼女の周りで起こった殺人は累計何人か?これでは〈死を呼ぶ女〉ですね。ドイツ情勢を鑑み、お母さまの恋の行方が気になります(2012年)

  • リース・ボウエンの【英国王妃の事件ファイル】シリーズ第6弾!

    今回はタイトル通りクリスマスシーズンの物語。

    主人公のジョージーは、スコットランドにある実家のラノク城での悲惨なクリスマスから逃れ、仕事をゲットします。

    その仕事とは、デボン州ダートムーアのはずれの村にある、ゴーズリー・ホールというお屋敷で、クリスマス・パーティーのホステス役を務めるというもの。

    しかし穏やかな村には、何やら不穏な空気が流れていて、またもやジョージーは事件に巻き込まれていきます。

    ミステリ部分について、謎のカギとなる設定はひねりが効いていておもしろいと思いましたが、トリックの部分ももう少し詰めてほしいかなというところでした。

    今回については動機もやや弱いように感じました。

    物語全体としては、古き良きイギリスのクリスマスの雰囲気が感じられてとても素敵です。

    クリスマスということで、「家族」の温かみが感じられるお話でした。

    ジョージーの大好きな母方の祖父はもちろん、いつもはまったく一緒に過ごせない母のクレアとの時間もたっぷりあり、クレアのジョージーへの思いやりも感じられる場面がありました。

    つかず離れずの関係であるダーシーも登場し、ジョージーの恋の進展からも目が離せません。

    相変わらずお金がなく、少ないドレスの中からなんとかコーディネイトを成立させるという、ジョージーの努力は変わりませんが、豪勢な食事やキツネ狩り、仮装舞踏会など、古き良き貴族の暮らしぶりが垣間見えるクリスマスの描写は、読んでいてワクワクします。

    ◇おすすめポイント
     ・古き良きイギリスのクリスマスの雰囲気を楽しめる
     ・ジョージーが家族と過ごせる幸せな時間が多い
     ・ジョージーとダーシーの恋の進展

    ◇こんな方におすすめ!
     ・クリスマスが大好き
     ・イギリスのクリスマス文化に興味がある
     ・貴族の暮らしに興味がある

  • シリーズ第6弾。
    楽しいコージーなのだけど、今回はちょっと、んー、かな。
    ラストがやっつけというか、犯人を殺して謎解きの手間を省いた、結局うやむやのままやん、という終わり方。
    ジョージーの幸せは大切だけど、ミステリーとしての立場を忘れないでいただきたく。

  • とうとうダーシーと結ばれるのでしょうか?

  • ダーシーはいたって怪しいけど、いろいろ進みそうでよかった。
    続きがたのしみ。

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