貧乏お嬢さま、恐怖の館へ (コージーブックス)

  • 原書房
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562060665

作品紹介・あらすじ

英国王妃から「公爵家の未来の跡継ぎの教育係になるように」という新たな任務を与えられたジョージー。その跡継ぎのジャックというのが、貴族のマナーも品格も知らない外国の農夫の若者というから、さあ大変。おまけに公爵家の人々は、よそ者に財産を奪われまいと、敵意をむき出しにしていた。そんな矢先に、ジャックのナイフが刺さった現公爵の死体が発見された。純朴なジャックの人柄に好感を抱きはじめていたジョージーは、彼が犯人だとはどうしても信じられず……!?

感想・レビュー・書評

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  • 貧乏お嬢さまのシリーズ7作目。
    いかにもな大邸宅を舞台に、事件が起こります。

    前作で一緒だった母親の気分があっさり変わり、さてどうしようということになったジョージー。
    公爵令嬢だけど家にはお金がなく、身分の高さ故にかえって仕事を見つけるのも難しい時代でした。
    そこへ、王妃からの依頼が舞い込みます。

    公爵夫人の跡取りに、貴族の立ち居振る舞いを教えて欲しいと。
    オーストラリアで育った農夫の若者で、息子の遺児とわかったばかりなのです。
    期待通り?周りを仰天させる彼ですが、ジョージーは次第に好感を抱きます。
    ところが、事件が起き‥?
    事件に慣れてきたジョージーの目の付け所は確かで、しっかり活躍。
    いつものメンバーもちょこちょこ顔を出してくれ、ダーシーとの仲も‥?

    恐怖の館‥というほどおどろおどろしいイメージではありませんが~
    お屋敷に集まっている人たちの中に犯人がいる!というわけで、ミステリ黄金時代のような設定。
    そういえば時代も、そもそもアガサ・クリスティの初期と一緒です。
    テンポ良く楽しませてくれるシリーズです☆

  • 7作目。
    このシリーズで貴族社会や立場について少し理解できたと思う。

    今回は王妃陛下に頼まれ、公爵家の跡取りに貴族としての振る舞い方を教えるためアインスフォード公爵の屋敷へと向かいます。そこでまた事件に巻き込まれるのですが・・・。

    事件が起きるまではあまり役に立ててないと感じるジョージーですが、事件発生後は大活躍。
    冷静に推理をしていて、探偵として成長してきたかな。
    地元警察も頼りにして意見を聞くほど。

    お馴染みのメンバーも少しずつ出てきて華を添えています。
    クイーニーも本気でやれば出来るんですね。ちょっと嬉しかった。

  • どんどん進んで、シリーズ第7弾。
    これだけ定期的に翻訳されるって、日本でも人気があるんだね。
    相変わらずかわいそうで、でもいい人~、なジョージー。
    今回も面白いキャラに囲まれて、ミステリーとしての筋もしっかり。
    最後はちょっと駆け足になってしまった感はあるけれど、まあ良し。

  • シリーズ7作目、タイトルは気にしない▼貧乏のあまり、王妃さまにお願いして得たお仕事は「若き農夫が公爵家の跡継という新しい立場に慣れることの手助け」ケントの屋敷に滞在中のある朝、公爵の死体を発見する▲大資産家の限嗣相続もので王女までいる癖のある一族、公爵未亡人が凛としてとても良い感じ♪面白いです♪ジョージーは殺人事件に手慣れて田舎警察の捜査を見ても手ぬるく感じる始末ですが、推理は検死発表が最後のほうに来るお察しの雰囲気ミステリーになってます。この邦題だと、貧乏お嬢さまがベリンダになってしまいそ(2013年)

  • リース・ボウエンの「英国王妃の事件ファイル」の第7弾!

    自伝を出したいという母を手伝い、タイプの技術向上に励むジョージー。

    しかし母の突然の方針転換で、再び生活がピンチに。

    親戚である王妃に相談したところ、貴族の屋敷で跡取りの青年の教育係をするように申しつけられます。

    当面の間、ケントにある豪華なお屋敷で暮らせることもあり、ジョージーはありがたくそのお役目を受けるのでした。

    お屋敷には、屋敷の主人の公爵のほかに親類縁者や芸術家たちが暮らし、少し複雑な状況のよう。

    そこに新たに存在が発覚した跡取りの青年が加わり、さらにピリピリとした雰囲気が漂います。

    そんな中公爵が地所の川辺で遺体で発見されるという事件が発生。

    第一発見者となったジョージーは、持ち前の勘とこれまでの経験を活かして調査を行うことになります。


    今回はオーストラリアの牧場で働いていた青年がいきなり貴族社会に放り込まれるという設定だったのですが、貴族のお屋敷での暮らしは、一般の人にはそう簡単にはなじめるものではないなぁと、改めて感じさせられるお話でした。

    考え方も暮らしのリズムも作法も、何もかもが堅苦しくて独特です。

    物語として読むのはおもしろいですが、実際に明日から貴族として生きてくださいと言われたら、、、、きついかなあ。。。

    ジョージーはさすが王族ということで、どこのお屋敷に行ってもきちんとふるまえるのがすごいですね。

    今回もダーシーやベリンダなどおなじみのキャラクターが登場し、ジョージーが彼らとの時間を楽しんでいるのが微笑ましかったです。

    ただ、ジョージーのメイドのクイーニーはもう少し成長してほしいかな。

    最初は笑っていられたけど、ジョージーが他のメイドを雇えないのをいいことに甘えている気がして、あまりいい印象ではありませんでした。

    コミカルな役回りなのかもしれないけど、うーん。

    ミステリとしては、なかなか伏線が効いていておもしろかったです。

    推理しながら読んでいましたが、最後まで展開が読めませんでした。

    ◇おすすめポイント
     ・正統派貴族の生活をのぞける
     ・おいしそうな料理の描写がたくさん登場
     ・ミステリとしても読み応えあり

    ◇こんな方におすすめ!
     ・古き良きイギリス貴族の生活について知りたい
     ・イギリス料理に興味がある
     ・ミステリ要素もしっかり楽しみたい

  • シリーズ7冊目。現公爵に世継ぎがいない為、オーストラリアから公爵の甥ジャックを迎えた公爵未亡人。牧羊場育ちの彼を教育すべく派遣されたジョージー。ジャックを探し出し連れてきたダーシーと共に滞在する事に。しかし直後、公爵が何者かに殺害され新たな公爵となったジャックに容疑がかかるが、彼ではないと確信するジョージーは、公爵家の一員、殺された公爵の取り巻き、解雇された従僕など多くの容疑者の中から犯人を探し出す。クイーニーやベリンダは登場するものの、いつもよりドタバタ度は低めだったかな。
    プロポーズ後、大きな進展はないものの、アツアツなジョージーとダーシー。ちょこちょこダーシーが将来の事を語るのが良かった♡

  • どんどん犯罪捜査がお手の物になってきますね。

  • 英国王室の血をひくのに、貧乏暮らしなお嬢様のコージーミステリ。今回も面白かった。これからも、なんだかんだで人の家に住ませてもらえるかな〜。

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