貧乏お嬢さまの危ない新婚旅行 (コージーブックス)

  • 原書房
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本棚登録 : 66
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562061143

作品紹介・あらすじ

突然決まった新婚旅行の行き先は、なんと植民地ケニア! 野生の動物がうじゃうじゃいて危険と隣り合わせ。しかし動物よりも本当に危険なのは、そこで暮らす英国人たちだった。狭いコミュニティ内は愛憎が渦巻いているようで!?

感想・レビュー・書評

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  • 英国貴族のお嬢様が探偵役のシリーズ、13作目。
    1930年代の様子も描かれます。

    ジョージーは王家の血を引く公爵令嬢だが、実家は貧乏で、当時は身分ある女性が仕事を見つけるのも難しい時代。
    気さくで親切で果敢なジョージーは、いくつもの危機や冒険を潜り抜けてきました。
    中には、当時の王妃の依頼による極秘活動も。

    恋人のダーシーと遂に結婚。
    ダーシーが用意した新婚旅行は、植民地のケニヤ。
    すごい山の中でしたが、イギリス人たちは独特なコミュニティを作り、享楽的な暮らしを謳歌していたのです。
    訪問先で、当然ながら事件が…!

    ドジっぽかったジョージーがだいぶ落ち着き、探偵役の経験も積んだことで、コミカルな要素が減ったかも。
    それに、ダーシーとの恋のはらはらも?
    旅行先の様子は、なかなかリアルです。
    そうそう、リース・ボウエンならこういう描写も出来ますね、他の作品のこと考えたら。

    折しも、王子(もうすぐ国王になる)とシンプソン夫人の不倫の恋が大問題になりかけていた時代。
    日本では「王冠を賭けた恋」と呼ばれてそんなに悪い印象ではなかったけど、よその国のことだからかもねえ。
    イギリス人はシンプソン夫人のこと、好きじゃないみたい(笑)
    それに、アガサ・クリスティの名作が書かれている時期でもあるので、社交界の人々の服装や旅好きな英国人の様子など、あんな感じかな~と思い浮かべるのも楽しいです☆

  • イギリスの植民地、ケニアへのハネムーン。そこでは退廃の貴族生活が繰り広げられ。。。

    今回はジョージ―もダーシーも、いまいちミッションの達成感がないのがちょっと物足りないですが、ようやく結婚できた二人がとっても落ち着いた様子になってほのぼのしました。何せずっと二人一緒にいられるしね。

    次作は11月に出る予定とのこと。楽しみにしています。

  • 貧乏お嬢さまシリーズの13冊目。
    ついにジョージーがダーシーと結婚してしまったので、その辺のヤキモキ関係の記述がなくなって、面白さが若干、減ったかも。しかしながら、今回の舞台は第二次世界大戦前のイギリス領ケニアなので、その辺りの描写は目新しくて、歴史のマメ知識的にも面白い。同じような時代を描いているマギーホープシリーズとは違い、暗い部分が少ないので、安心して読めるのが良いな。

  • シリーズはここで終わりなのかな?

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