貧乏お嬢さま、追憶の館へ (コージーブックス)

  • 原書房
3.76
  • (4)
  • (9)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 67
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562061198

作品紹介・あらすじ

親友のベリンダとコーンウォールを訪れることになったジョージー。ベリンダにとってそこは子どもの頃を過ごした楽しい思い出の場所。ところが、幼馴染たちが長い年月を経て集ったことで、忌まわしい過去の扉が開くことに……?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 貧乏お嬢さまシリーズ、14作目。
    もう、お嬢さまではありませんが。公爵令嬢という出自には変わりない?

    ジョージーは晴れて恋人ダーシーと結婚、元義父(母の元夫)の館に身を落ち着けていたが、ダーシーが留守になり、女主人役を一人でこなすのも気が向かない。
    そんな時、親友のベリンダに誘われ、ベリンダが相続した別荘を見に行くことに。
    そこはコーンウォールの荒涼とした海辺。景色はいいが、漁をするときに泊まる小屋のようなところだった。

    ベリンダの幼なじみが地元で結婚していて、泊まるように誘われます。
    そこは美しい邸宅で、主人も元妻も今妻もベリンダの幼なじみ。
    格式ばった召使いにかしずかれてるんだか、威張られてるんだかという環境。
    ベリンダの祖母のお屋敷は人手に渡っていたが、そこで働いていたのは‥?

    デュ・モーリアの「レベッカ」のように、完璧に美しかった過去の女性の面影が‥
    当然、またまた事件に巻き込まれるジョージーですが。
    しっかりして来たので安心だけど、それがちょっと物足りない?
    作者の書きっぷりが安定してるのは信頼できて、続きも楽しみです☆

  • 貧乏お嬢さまシリーズの14冊目。
    今回は、親友のベリンダ思い出の土地で、殺人事件に巻き込まれるお話。20世紀のイギリス貴族の生活、価値観、階級差などが、ストーリーの中に散りばめられていて、かつ、軽く謎解きも楽しめ、いつも通りの面白さ。ジョージーの夫となったダーシーは、ほとんど登場しないのだけれど、個性豊かなベリンダの幼馴染たちがワンサカ登場して、最後まで飽きない。本作もあっという間に読み終えた。最後はベリンダの恋の行方が気になる終わり方で次作も楽しみ。
    本作品は映画化もされている小説レベッカのオマージュらしいのだけれど、私はその有名作品をよく知らないので、とりあえず、すぐ読まねば。

  • 既に貧乏でもお嬢様でもないジョージ―。折角結婚したのにダーシーは秘密の任務で不在、まだ馴染んでいないお屋敷の女主人の型に納まる気分にもなれず、今回はベリンダの祖母が暮らした思い出深い土地を共に訪れ、ハラハラの一週間を過ごします。

    いつも一人でバリバリに余裕かましているイメージのベリンダはここ最近悪いことが重なっていて、今回も殺人容疑で警察に捕まって散々でしたが、最後は弁護士や父親、それといい男に出会えて何となく読者も一安心。是非これをきっかけに運気を取り戻してもらいたいものです。

  • 親友のベリンダとコーンウォールに向かうことになったジョージー。楽しい道行のはずだったのに……といういつものパターンだけど……。ベリンダいいなー。好きー。このシリーズは、ちょっとダメなひとでも好ましいところがよい。

全4件中 1 - 4件を表示

リース・ボウエンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×