- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562061273
作品紹介・あらすじ
結婚して初めて迎えるクリスマス・パーティーの準備は問題だらけ。そのうえ、変わり者の伯母から思わぬ招待状が届き、ジョージーは急遽、伯母のパーティーへ参加することに。急な招待の裏では王妃が糸を引いているようで……⁉
感想・レビュー・書評
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貧乏お嬢さまシリーズ、15作目。
「貧乏お嬢さま、追憶の館へ」の次の作品。
「貧乏お嬢さまのクリスマス」の1年後のクリスマスだそうです。
公爵令嬢だが実家が破産し、お金に困っていたジョージー。
晴れてダーシーと結婚し、相変わらず互いにあまりお金はないものの、元義父(母の再婚相手だが離婚した)の好意で、留守になっていた大きなお屋敷アインスレーに住んでいます。
地元ではいわば領主みたいな存在なので、村人と交流したり、クリスマスには子供たちにプレゼントを配ったり、それなりに役割があるのでした。
クリスマスをどうするか、お客を呼ぼうと考えて、理想のクリスマスを思い描くのですが‥
ダーシーの伯母から招待状が届き、しかもそこは王家の別邸サンドリンガムの敷地内。
王一家がクリスマスを過ごす土地なので、暗に王妃の命令とも受け取れます。
家に来ていた客たちもろとも、現地へ向かうジョージー達。
そこで、意外な事件が次々に‥?!
王様や貴族たちのクリスマスの過ごし方がいろいろ出て来て、そういう描写を楽しめます。
クリスマスには国王がラジオで演説をするのでした。
皇太子はシンプソン夫人との結婚を考えている時期で、それが実はまだ英国内では全然報じられていないという。
当時は、マスコミを押さえられたんですね。
時代色と、ジョージーらしさ、英国のクリスマス気分も味わえて、面白く読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
貧乏お嬢さまシリーズの15冊目。
今回は、結婚後の初めてのクリスマスを、ダーシーの伯母さんの家で過ごすことになり、殺人事件に巻き込まれるお話。ここまでシリーズを重ねてくると、アガサレーズンと同じく、毎回、似たような展開で、結末もなんとなく予想できてしまう。ただ、こっちはアガサと違って、美味しそうな料理や、貴族の生活、ファッションなど興味深い描写と、現実のヨーロッパの歴史を重ね合わせた内容で、アガサほどマンネリは感じられず、最後まで面白く読めた。次回はついにジョージーが出産。幸せ一杯なのも結構だけど、このままラブラブでいられない現実を描いてほしいなぁとも思う。期待大。 -
新婚ジョージ―のクリスマス。スィートホームでのパーティを企画しますが招きたい人はそれぞれ忙しく招かれざる人は押し掛けそうで…、と思っていたら、自分たちも他所に招かれて出かけることになりました。
今回はなかなか事件が起きませんが、前半は英国ハイソの生活描写で、後半は連続殺人事件で楽しむ構成になっている様です。
奥様は大切にしないといけませんね。