連続群論入門 新装版 (新数学シリーズ 18)

  • 培風館
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784563003296

感想・レビュー・書評

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  • 本が小さくて読みにくく長年積読だったが、ノートに書きながら読んでみると具体例が多くてわかりやすく、やはり昔から読みつがれてきた名著だと思う。

  • 入門とあるが、リー群、リー環について、これまで以上に深く潜り込んだ。

    最終章の「球函数」の最後の部分だけが、量子力学の学習で手慣れていたが、全体的に本当に手強かった。

    手強かった理由の一つは、学習するのに多くの短期的記憶領域が必要だったから。新たな記号、定義がただでさえ多いのに、それぞれがこれまでの学習のメタファーでは理解しきれず、何度もページを遡り、また、定義を頭にたたき込み、長い論証を追っていった。

    一つ一つの文章、計算はかろうじて追っていけるのだが、総合的に何を目指しているのか、なんでこれが証明したことになるのかが、腑に落ちるまで何度も反芻した。

    久々に骨太な学習をした気分だ。物理寄りの勉強をしてきたが、本書を通して、数学の面目は大いに躍如した。

    未読だが、ポントリャーギンの著書に証明の詳細が載っているとの脚注が多い。

    集合・位相、解析学、線形代数についての学習は大前提。

    シューアのレンマがこれほど活用できるとは、恐れ入った。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授、理学博士。1902年 神奈川県に生まれる。東京帝国大学理学部卒業。東京帝国大学助手・講師・助教授・教授、東京大学教授、上智大学教授などを歴任。

「2019年 『大学演習 量子物理学[POD版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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