ロバのシルベスタ-とまほうのこいし (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
- 評論社 (1975年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566001015
感想・レビュー・書評
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ミムラさんの絵本エッセイに出ていて気になった作品です。
小さい頃、石を集めることが好きな子いましたよね。こういう絵本の主人公のまねをして、子どもたちは興味の幅を広げていくのでしょうか。私は海におちている角のとれたガラスを集めるのが好きでした!
優しい線と色合いの絵本で、最後はほっとする展開でよかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大丈夫かな思いました。
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色がきれいで見ていて楽しいのですが、結構シュールなお話かも。まほうって、使い方を誤ると恐ろしいことになりますね。
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ロバのシルベスターは、変わった形や色の石を集めるのが大好き。
ある日シルベスターは、願ったことがかなう魔法の小石を手に入れます。
「なんて運がいいんだろう。これからは望みがなんでも叶うぞ。」
ところが、腹をすかせたライオンが現われ、驚いたシルベスターはあろうことか「ぼくはいわになりたい」と願って岩になってしまったのです。
魔法の石で願いを叶えるには、石を触っていなければなりません。
岩になったシルベスターは、どうすれば元に戻れるか考えましたが、元の自分に戻るには、誰かが自分のそばにころがっている魔法の小石を見つけて、「となりの岩よ、ロバになれ」と願ってくれることくらいしか方法がありません。
シルベスターは、一体どうなってしまうのでしょうか・・・?
突然シルベスターが居なくなってしまい、悲しみに暮れるお父さんとお母さんの件(くだり)がジーンときます。
子供たちにも伝わっているといいなぁ・・。
君達のお父さんやお母さんだって、君達が突然いなくなってしまったら、シルベスターの両親のように、探して探して探しまくって、毎日泣いてばかりで、それでも諦めきれずにどうしようもない時間を過ごしてしまうんだよ・・。
だって、本当に愛しているんだからさ!
シルベスターが元に戻るシーンは、ホントにドキドキします。
そして、3匹が抱き合っている姿を見て、幸せな気持ちになれると思いますよ。
ただ、話が長いので、クライマックスにたどり着くまでに低学年の子は飽きてしまう恐れがあります。
小学校での読み聞かせに使う場合は、学年を考慮したほうがいいかもしれませんね。 -
娘と何度も読んだ本。素朴で、表情の豊かな絵がかわいいです。親が子どものことを、子は親のことを必死に思う、家族愛がみえます。
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◆きっかけ
『ミムラの絵本日和』2017/6/30 -
1970年コールデコット賞
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言葉遣いが難しい表現で驚きました。内容としては魔法が使えたら家族のために何をしようと考える優しい息子シルベスターと、ある日突然いなくなってしまった息子をいつまでも思いやるダンカン夫妻。何でも叶えてくれる魔法の石の幸せになれる使い方とは…というところで、魔法が家族にもたらすもの、幸せってなんだろうかと考えさせられました。