青い花のじゅうたん: テキサス州のむかしばなし (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
- 評論社 (2003年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784566007505
作品紹介・あらすじ
アメリカ南部、テキサス州の丘は、毎年、春になると、目のさめるような青い花におおわれます。その花は、昔の女性が日よけにかぶったボンネット(帽子の一種)によく似ています。そのため、この愛らしい野生の花は「ブルーボンネット」と名づけられ、テキサス州の州花になっています。先住民コマンチ族の伝説に基づいたこの物語は、ブルーボンネットの由来について語ったものです。同時に、トミー・デパオラの力強い筆致と色彩豊かな絵が、部族を救うために犠牲をはらった女の子"ひとりでいる子"の心を、みごとに描き出しています。
感想・レビュー・書評
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日照り続きの飢饉の村。ある少女〈ひとりでいる子〉が大切にしている人形を火にくべ精霊にささげました。人形の灰が落ちた所は辺り一面青い花のじゅうたんに。勇気と犠牲の物語。
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アメリカ南部 テキサス州に伝わる先住民コマンチ族の伝説。
長く続く日照りと飢饉をなくすには、大いなる精霊たちに求められたいけにえを捧げること。それを知り、<ひとりでいる子>は両親の形見のお人形を焼く。
語ってみたい内容だが、テキストとしては不向き?でパオラにしてはエキゾチックなタッチ。
【キーワード】アメリカ テキサス 伝説 コマンチ族 日照り いけにえ 精霊 人形 ネイティブ・アメリカン -
デパオラの優しさがたまらない…(;´Д⊂)
「ひとりでいる子」っていう訳も好き -
みんなのために、自分の一番大切なものを捧げるってすごいことだね。
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図書館で借りました。
絵本。昔話風。
テキサス州インディオの昔話。
ブルーボンネット(花の名前)の言い伝え。
「ひとりでいる子」という名の孤児の女の子がいた。
女の子は人形を大事に持っていた。
人形は彼女のたった一つの家族の形見のようなものだった。
ある時、村は日照りと飢饉に見舞われた。精霊に問うと、大事なものの生け贄が必要だという。
女の子が人形を燃やすと、青い花がいっぱい咲き、村のみんなは女の子を「みんなを大切にする子」と呼ぶようになった。
絵がなかなか濃い。昔話。神話っぽい。
名前からわかるが、孤立している様子の女の子。そんな彼女が友達にしている人形を燃す。
あちこちに解説があって、なんか絶対、無理して子ども向けにしたような気がする。 -
むかしばなし、でした その地、その地で
花は違うし、風土も違うから、
どのむかしばなしでも違ってくる
けれど
言うことやいいたいことの基本はあまり変わらない -
2011年5月9日
<THE LEGEND OF THE BLUEBONNET>