- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566014251
作品紹介・あらすじ
マチルダは天才少女。三歳になる前に字が読めるようになり、四歳で、有名な文学作品も読みこなす。ところが両親ときたら、そんな娘を「かさぶた」あつかい。「物知らず」だの「ばか」だのと、どなりちらしてばかり。学校にあがると、そこには巨大な女校長がいて、生徒をぎゅうぎゅう痛めつけている。横暴で高圧的な大人たちに頭脳で立ち向かうマチルダの、痛快仕返し物語。
感想・レビュー・書評
-
マチルダが大人たちと対決する場面
が面白くて
すいすいと読み進めることができた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Matilda(1988年、英)。
天才少女マチルダが智略を用いて悪い大人達をやっつける物語。英国人らしい毒舌と皮肉が効いたスパイシーな作品だ。マチルダの天才ぶり(4歳でディケンズの「大いなる遺産」「オリバー・ツイスト」などを愛読)、子供が大人をぎゃふんと言わせる痛快さ、大団円のハッピーエンドなど、子供心を掴む要素が揃っている。
ただ、私には少々ひっかかる点もあった。ひとつは、やや極端な教養主義。ディケンズを愛読するようなインテリ層の人間は例外なく善人として描かれ、テレビばかり見て本を読まない無教養な人間は徹底的にこき下ろされている。子供のように素直にマチルダに共感できればいいが、高校の時「大いなる遺産」に挑戦して上巻で挫折した私などは、「テレビにも良い番組はありますよ…」と小声で抗弁したくなってしまう。
もうひとつは、マチルダの両親の猛烈なモラル・ハラスメント(虐待)ぶり。カリカチュアライズされているとはいえ結構リアルなので、幼い子供に読ませる場合、その子の感受性や家庭環境について配慮が必要かもしれない(マチルダほどの才覚をもってしても、結局は超能力と運がなければ彼らの支配から逃れられなかったことに注意)。
とはいえ、これらはあくまで大人目線の感想であり、過保護な大人の心配をよそに、案外子供の方が柔軟に清濁あわせ飲んで、伸びやかに色々なことを吸収していくのかもしれない。世界中の子供達が愛読してきたという事実が、それを証明している。素直に読めば、純粋に楽しく愉快な物語だと思う。 -
一気読み。
ロアルド・ダール、天才。
大学生の娘が随分前に手放すと言っていた、彼女の子どもの頃のお気に入りの一冊を読んでみたら、なにこれ面白すぎるんですけど!
小さな本物の天才少女マチルダ。愚かな両親は全く理解できず、バカにする。
マチルダの仕返し話が続くと思いきや、小学校での大事件に発展。
聡明で心優しい担任の先生と、形容し難い鬼のような校長、暴君の支配する小学校。親子の問題。マチルダの頭脳が難題を解決するのか否か。
「ものすごく強い人にあんなふうに完全に支配されるってことが、どんなものか、あなたには想像もつかないでしょうよ。もうゼリーみたいにぐにゃぐにゃになってしまうの。」p284
「そう、ついに自由になったのよ。それがどんなにすばらしいものだったか、口ではとても言いあらわせないわ」p289
最近の我が身に起きた出来事とシンクロして、思いがけず励まされる。
ミス・ハニーとマチルダの勇気、優しさ、知恵は、読み手に力をくれる。
しかも、めちゃくちゃ面白い。
こういう優れた児童文学が、多くの子どもの元へ届きますように。読まないと損する本というのがあると思うけど、これはその一冊。
うちの娘、やるなあ(親バカ)。-
sonica00さん、こんばんは(^^♪
コメント欄では、はじめまして。
私もダールは大好きです。
なかなかタイムラインにあがらない作...sonica00さん、こんばんは(^^♪
コメント欄では、はじめまして。
私もダールは大好きです。
なかなかタイムラインにあがらない作家さんで、常々残念に思っていました。
(大人が読んでじゅうぶん面白いですよね)
奇想天外できりっとしてて結末が良い。
もう一度読みたくなりました。ありがとうございます!2020/09/24 -
nejidonさん
初めまして。コメントありがとうございます。
小学生の頃に娘がハマって、ねだられて買った本でした。こんな面白いとは知ら...nejidonさん
初めまして。コメントありがとうございます。
小学生の頃に娘がハマって、ねだられて買った本でした。こんな面白いとは知らず、今頃楽しく一気読みいたしました。
本当に面白い本は、年代を問わないですね。なんというか、スカッとして、ホッとする、ハッピーエンドもいいですね。
他の作品も読んでみようと思います。こちらこそありがとうございます^^2020/09/24
-
-
3歳で字が読めるようになり
4歳で英米文学の巨匠たちの作品を読みこなす天才少女マチルダ
でも、父親はお客さんを騙してお金儲けをしているし母親は毎日ビンゴしに出掛けており、マチルダのことには全く興味を持っていない最低な奴等
そんな父親や入った学校のとんでもない校長を懲らしめる痛快仕返し物語
面白かった〜 -
【魔法の本】
時を楽しむ、そんな一冊
・スッキリ‼️
・痛快!
・ワクワクを ありがとう・・・
家族とは?
通じ合う、あるいは、心通う人と巡り会える幸せは、一生の『宝』
また、この世界に戻りたくなる、きっと… -
読み始めはひどい両親に心が痛くなったが、マチルダ同様、図書館員のミセス·フェルプスや小学校の教師のミス·ハニーの存在に救われた。
まっすぐな子どもの心を、大人である私たちもまっすぐな心で受け止めることが大切だと感じた。ときには同じ目線に立って対等な関係なんだよと示してあげることも。
ミス·ハニーの優しさと勇敢さが好き。 -
2014.8.31
大天才マチルダと子供達 vs 頭の悪い大人
スッキリ爽快だけど、ホントにそれでいいのか?な疑問を残し考える本。 -
ロアルド・ダールはチャーリーとチョコレート工場が有名だけどこの作品の方が私は好きです。
子どもに対する愛情と大人に対する厳しい態度が小気味よい。でも、彼の作品は面白くて好きなのに彼の御眼鏡にかなう良い大人になっている気が全くしなくてときどき胸が痛いです(笑)。 -
小学生の頃大好きで何回も図書室で借りて、中学生の夏休みに買ってもらった本。当時は約350ページの大きめハードカバーで、これだけでランドセルぱんぱんだった。
こっけいで切なくて面白くて、マチルダとミス・ハニーが大好き