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- / ISBN・EAN: 9784566023710
感想・レビュー・書評
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終わったー。
途中読み飛ばしたりもしたけど、読み通してよかった。
面白かった。
これは研究したくなるね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかく最後の最後まで辛い。それでも見届けたくなる作品でした。
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たったひとりの男が書きあげた”神話”。
人間がこの世界を支配するようになる以前の、遠い過去の物語。
最終、第9巻では、映画では見られなかった、サウロンが滅びたあとの後日譚が読めて、それも楽しかった。
サルマンの死をめぐる物語でもあるが、なにより、あの4人のホビットたちが中心になって、ホビットたちだけで戦うお話。
そして、ホビットがホビットであり続けるために、フロドが、さりげなく、重要な役割を果たすお話。
トールキンとしては、ホビットに始まるこの物語の結末は、ホビット庄で終わらせたかったのだろうなあ。
あとがきも興味深かった。
指輪が核兵器の比喩ではないかという解釈に対し、トールキンは「私は寓話が嫌いだ」と言い切っている。
もしも、第二次世界大戦をなんらかの比喩で描いたならば、指輪は人間たちに押収され、サウロンとの戦いに使用され、ホビットは世界から抹殺されてしまっただろうというのがトールキンの意見だ。
だから、あの物語は寓話ではない。
たったひとりの男が書きあげた、神話なのだ。 -
購入から22年…最長のツンドク案件が終了しました!長かった…
読了にも1年半かかりました。途中、お休みも合計5ヶ月くらい…でも、おもしろかったです!
そもそも「指輪物語」なんですよね…読み終わって、冷静に表紙を眺めていて気づきました。ロード・オブ・ザ・リングは映画のタイトルというか、原題。
指輪案件が片づいたあと、故郷をサルマンにぐっちゃぐちゃにされていて、その対応にもおわれるという…映画もそんな展開だったのか?20年も前に観たきりで記憶にありません(笑)
作者あとがきでは、なんのメタファーもないとのことですが、書かれた時代(前世紀前半、戦争の時代。あ、今も戦争の時代…)からはそうでもないですよね?と深読みします。
また、作者としては、作品としての長さがまだ短いとのこと…スゴいですが、もう許してください…
購入時30代中半で、開腹手術のお供に購入しましたが、眠りを誘われて終わりました…(おかげで回復は速かった)
以来相当な年月が流れましたが、さほど脳内年齢変わらず読了できて良かったです。
ちなみに本書も観てから読みました(すべて映画館で!)。
そのおかげもあり登場人物のビジュアルが明確になっていて、とても良かったです。
この作品でヴィゴ・モーテンセンを好きになりました(笑)
星4.8くらいです。マイナスはなかなか食いつけなかった年月分ですね。
いやあ、満足です! -
長かったー!
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BookOff108円×9冊
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私的、ナンバー1。
小学生のころ読んで、これからファンタジーに目覚めました。
もう何度読み返したことか。
最高です。 -
人生の50冊 児童書編 ベスト1
唯一無二、物語史上、至高の傑作! 我を忘れて、中つ国で繰り広げられる冒険譚を堪能して欲しい。
すべてのファンタジーの始祖であり、ひとりの男が生涯をかければ、ここまでオリジナルな世界が創り出せるという象徴。映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作とか「風の谷のナウシカ」の原型というレベルのオススメをしたくない。
壮大な叙事詩であり、これに比肩しうるのはホメーロスの「オデュッセイア」か。
子供時代なら、聖書を読むより、古事記を読むより「指輪物語」を読ませたい。
読み始めれば、必ず心震える冒険旅行が待っている。 -
この間、映画を見てきたこともあり、久しぶりに『指輪物語』を読んでみた。さすがに連休ということでもなければ、この長い物語を一気に読み通すことはできなかっただろう。特に、映画になった第一部「旅の仲間」の出だしは悠揚として長閑、牧歌的ですらある。何もすることがなく退屈な時間が続くが、無聊を慰めるものとて他になしといった気分にでもならなければ、読み続けるのが憚られるようなリズムである。名前につられて読み始めた人が途中で投げ出してしまうのも無理はない。
しかし、それが曲者。最後の章を読み終えて、本を机の上に置いたとき、しみじみとよみがえるのが冒頭のホビット庄の平和な佇まいである。この特に秀でたところのない、パイプ草と日に六度の食事を愛する「小さな人々」の生活を愛することができない人々は、この壮大な叙事詩にも比せられる冒険世界に立ち入る資格がないのだ、と作者は最初に警告を発しているのかもしれない。
「この本は、主としてホビットのことを語っている。」これが、この長大な物語の序章に置かれた最初の言葉である。再読して思うのは「なるほど確かにそうであるわい」という感想なのだが、初めて読んだときは読みとばしていたのだろう。全く記憶に残っていない。それというのも、この作品が「ファンタジー文学の金字塔」などと呼ばれ、あまりにもその魅力が喧伝されることから、つい地味なホビットのことなど脇に押しやって、伝説の王家の末裔アラゴルンや魔法使い灰色のガンダルフの活躍に目を奪われてしまうからである。
たしかに、オークやトロル、バルログという怪物の跳梁跋扈に加え、妖精物語や英雄伝説を踏まえるのは勿論の事、上古の言い伝えまで掘り起こし、壮大な戦闘場面までが用意されるに至っては王侯騎士諸侯の華やかな出で立ち、名乗りに、往古の騎士道物語を思い出し、胸躍らせ、手に汗握るのも無理はない。裂け谷やロスロリアン、モリアの坑道、ゴンドールの都と、挿絵画家なら舌なめずりしたくなるほどの舞台装置、さらに、この世のものとも思えない美しさを誇るエルフや王女達が色を添えるとあっては、ドワーフよりも小さく、彼らほど頑丈でも強靭でもないホビットの出る幕はない。
ところが、である。読み進めるうちに、読者はそのホビットたちを好きにならずにいられない。メリー、ピピン、中でも主人公フロドに付き随うサム・ギャムジーのことを。指輪の魔力は、それを所持する者に働きかけ、力を与える代わりに力の虜にしてしまう。権力欲には最も遠いはずのホビットのフロドにさえその力は及ぶ。指輪を破壊するという旅の使命を行使するには、サムという従者が欠かせない。サムこそが、典型的なホビットだからなのだ。
「力」を持つものは強い。しかし、強いが故に逆に力に魅入られてしまい、力を奮う快感から逃れられなくなる。知力でも、権力でも、技術力でも同じである。力の行使が制御できなくなったとき力は腐敗する。真の賢者はそのことをよく知っている。だから、力から一歩身を引こうとする。しかし、それでは、世界は力に魅入られた者達のために破壊されよう。耕作と平和を愛するホビットたちこそが、力の虜になることなく、力を破棄することができる。
作者も言うようにこれは寓話ではない。ここから教訓を引き出すなどというのは最も作者のよしとしない読み方であろう。しかし、何度読んでも読み返すたびに心の中に力とあたたかさが戻るような気がする。ちょうど、腹の足しにはならないが食べると元気が回復する、エルフの焼菓子レンバスのように。 -
世界三大ファンタジー小説の一角です。
評判が良かったのでセットで買いました。
せっかく買ったので最後まで読みましたが、ストーリーに入り込めず、翻訳にも馴染めず。
読み手を選ぶ小説だと感じました。