- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566024083
作品紹介・あらすじ
ウェストマークの見かけの平和は、二年で終わりを告げた。レギア王国にひそんでいたカバルスが、不意をついて帰国し、ふたたび独裁政府を打ち立てる。散りぢりになった女王と三人の執政官たち…。傷つき、斃れゆく者たち…。人々の、みずから立ち上がろうとするうねりの中で、正義と不正、団結と離反、愛と憎しみの嵐が、首都マリアンシュタットをおおう。全米図書賞、アメリカ図書館協会年間最優秀図書賞にかがやく三部作。
感想・レビュー・書評
-
レギア国からも追放されたはずの元宰相のカルパスが、国王コンスタンティンの叔父でありながら彼に反逆するコンラッド大佐によってレギア国に潜んでおり、またもウエストマーク国へ戻り、「総統政府」として独裁をはじめた。
平和を取り戻してたいたウエストマーク国だが、今度は独裁政府に対する民衆からの抵抗で、首都マリアンシュタットを取り戻すため戦いがはじまる。。
登場人物がたくさん出てくるんですが、全3巻通して、ミックルが良いですね。この前向きでとても行動力ある女性が魅力的です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
話しの展開が速くて、進につれてどんどん戦いも激しくなっていきます。
本当の正義とか真実は、どこにあるんでしょうね。
誰かのために命を捨てて、また誰かのために命を奪い、そのあとに残るのは?
戦いの果てに、獲られたモノは何なのか。
そして、何が失われたのか。
主人公や他の登場人物たちが選んだ道が正しかったのか、間違っていたのか、それは誰にも分からない。
もしあの時、と思うことはたくさんあっても、起こってしまったことは変えられない。
生き残った人達は、「今」より先の未来を生きていくしかないのだから。
めでたしめでたし、で終わらないですが、それがよかったです。
3冊通してキャラクターたちがたくさんでてくるけど、個人的には、スパロウとウィッツが好きでした。 -
ロイド・アリグザンダーの『ウェストマーク戦記』の第3弾。
つかの間の平和の後に訪れる混乱。
ウェストマークの首都、マリアンシュタットに戦いの嵐が吹き荒れる!
3部作の完結編ということで、今までの伏線がドッと押し寄せる第3弾。
市街地にバリケードが築かれ、マスケット銃が火を吹き、人々の叫びと銃声が響きわたる!
果たして制圧されたマリアンシュタットを取り戻すことは出来るのか?
散りぢりになってしまった仲間の安否は?
戦いの中、愛と憎しみが交差する…その結末は?
見習い工だった少年が、様々な人々と愛する人との出会いを通して、何のために戦うのか? 守るべきものとは何なのかを、絶えず問い返しながら成長して行く物語。
王女さまなのに戦いの先頭に立ち、兵士たちとペチャクチャおしゃべりするヒロインがとっても魅力的♪
果たして、王族にも貴族にも属さない民衆の国は実現するのか!? -
1巻に感想。
-
読了:2009/10/17 図書館
-
宰相がウエストマークに戻り、総統と名乗り出た。
人々は立ち上がり、民主化を求める。
個々人の内面を深く掘り下げたために、民主化への移行という政治的側面が弱い。
児童書だしそんなものかなぁと。
物語としてはおもしろかった。