- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784568201802
作品紹介・あらすじ
セザンヌからマシュー・バーニーまで、過去の名作と現在の傑作を、未来の視点で自在にリンクする最先端の美術研究「概論」。この作品がなぜスゴイのか?対話型の文体で鑑賞のポイントと思考のプロセスを明解に例示。あらゆる鑑賞体験に応用できる現代美術「演習」。2つの作品の意外な組み合わせからパズルを埋めるように美術史を解読するテーマ別・空想ギャラリーツアーガイド。
感想・レビュー・書評
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資料ID: W0176442
請求記号: 702.07||G 34
配架場所: 本館1F電動書架C詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現代美術を読み解く視点が述べられています。
なるほど、と思う点もありましたが(対象の選択、作品のアーカイヴ化etc.)、概して難解でした。
この解りにくさこそが現代美術の特徴、イズム(主義)からアートへの変容、「小さな物語」たちの氾濫ということでしょうか。 -
写真はきれいですし、文章も読みやすいです。ただ、現代美術に知見のない読者(私もそうです)が、その全貌を把握できるかといったらちょっと難しいような気がします。そういう意味では、「教科書」というタイトルはちょっと、違和感があります。
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批評家の方たちの語り口のお勉強になりました。
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論文形式なので簡単ではないのですが、網羅性は高そうでした。
教科書らしくはないです。 -
アートは好きですが決定的に絶対知識量が足りないという自覚のあった私。「現代アートの教科書」という名に惹かれて読みました。
序論にある、「イズム」(例えばフォービズム、キュビズム)から「アート」(例えばポップアート、ランドアート)への変化。
これって重要な変化だと思っています。
昔は「アートとは何か」が自明なもので、その中でどのように表現するのかが問題だった。だけど、今は「何がアートなの?」という問から出発しなくてはならない時代になったのだと思います。
私自身、「結局アートって何?」「アートの価値って何?」ということに関心のある人間なので、この「イズム」→「アート」の変化という記述にははっとさせられました。
そして続く概論では、さまざまな論文が載っています。
特に印象的だったのは写真や映像について触れた文章。
最近、「写真は目の外化と言われるけれど、本当にそうなの?」「映像で経験する時間って?」という疑問がありました。
やっぱり、写真は視覚的事実を切り取ったものではないし、映像で感じる時間は現実の時間とはまた違う。
この文章を読み、そんなふうに思いました。
あと、「now here/nowhere」も、アートの1つの大きな問題、「いま、ここ」についての興味深い考察でした。
後半の現代アート作品分析では、これさえ読めばある程度現代アート理解できるんじゃない?という作品がたっぷり載っていて、読んだだけで前より現代アートが「わかる」ようになりました!
しかもその解説が比較的わかりやすいので、哲学云々・・・となると尻込みしてしまう私でも大丈夫でした。
あとは、載っていた作品を実際に見たいです^^ -
一見、ただの写真つき紹介本に見えるが、各章に著者が異なり、各時期への著者による解釈などが述べられている。わかりやすい。
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現代アートにて見逃せない出来事をチョイス、わかりやすく解説&紹介してます。