海帰線

著者 : 今敏

• 美術出版社 (1999年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[死海文書技術研究所さんの感想 · 2014年11月19日]

友人から譲り受けました。アニメも好きなのはもちろんですが、漫画家だったのはあまり知られていないようで、自身も「前世は漫画家だった」と自嘲するくらいなのですが、そんな彼の漫画作品の一つです。

いやぁ、美しいですね。上手い。大友克洋リスペクトの絵柄ですが、まぁ上手い。ギャグも嫌味じゃない程度に入っていていい。ストーリーに至っては今も色褪せていませんね。若かりし頃の作品ということで、多少古めかしいストーリー展開というか描写はありますが。

最後のKON'STONEもいいし、今となっては資料価値高いです。漫画家今敏、そしてアニメ監督として名を挙げていく黎明期の今敏、その一端が伺えます。

[ホトケさんの感想 · 2013年3月13日]

逝去された敏腕アニメーターの作品。
人魚を軸として都会と田舎の構図を炙り出す。読後感が爽やかです。

[kazuosogouさんの感想 · 2010年12月19日]

海に住む半魚半人の物語。人魚というより海人と呼ぶ新鮮さが良かった。人魚は神であり人ではないが海人は神であり人でもあるらしい。

[Amyさんの感想 · 2010年11月12日]

今監督は、アニメーション監督である前に漫画家なのです。

[ちゃととさんの感想 · 2009年9月30日]

今敏監督が漫画家時代に描いた初の長編連載漫画。絶版。ヤフオクで300円で購入。

著者プロフィール

今 敏（こん さとし）
1963年10月12日生まれ。北海道出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒。漫画家、アニメーション監督。大学在学中の1985年、ちばてつや賞を受賞し、漫画家としてデビュー。漫画作品としては『海帰線』、『ワールド・アパートメント・ホラー』、短編集『夢の化石 -今 敏全短篇』（以上 講談社・刊）、『OPUS』上・下巻、『セラフィム 2億6661万3336の翼』（以上 徳間書店／復刊ドットコム・刊）がある。
1990年以後、劇場用作品を中心に、美術設定やレイアウト担当としてアニメーションの世界でも活躍。1998年には、映画『パーフェクトブルー』で初監督。その後、2002年『千年女優』、2003年『東京ゴッドファーザーズ』、2006年『パプリカ』を発表し、世界各国の映画賞を受賞。また、2004年には、TVアニメ『妄想代理人』を、2007年には短編アニメ『オハヨウ』を制作。
2010年8月24日逝去。享年46歳。

「2023年 『今 敏 MANGA選集 3 海帰線 ［ワイド版・生原稿ver.］ KAIKISEN』 で使われていた紹介文から引用しています。」