ディベートの技術: 論理的な思考方法から議論に負けない話し方まで (PHPビジネス選書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569550190

作品紹介・あらすじ

本書では、日本人が最も苦手とする論理的思考の身につけ方や議論のしかたをはじめ、説得・交渉といったビジネスに直結するテクニックまでを総合的に解説。議論に負けないチカラを養成する画期的なディベート入門書。

感想・レビュー・書評

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  • ・哲学や思想のない技術は本物の技術ではない。
    ・(国会などでも)質問とは何か?p.27
    ・オーバーゼネラリゼーション(過度の一般化=特殊を見て一般化)p.32
    ・国家と国民の平和と幸せが目的であって,憲法も自衛隊もそのための手段p.35
    ・ディベートとは知を獲得するための方法論p.45
    ・論理に例外を設けると論理は崩壊してしまうp.51
    ・日本人はルールや規則を簡単に破る。そのくせ,枝葉末節の部分にこだわるp.51
    ・ディベート不在の文化では,感情論と情緒論が論理(仮説)を攻撃し,さらに人格攻撃までして討論を封殺してしまうp.57
    ・サミット参加7か国のうち,たった一国だけ,アウンと腹芸の国家が参加しているp.62
    ・文明社会というのは論理が制御しているのであるp.63
    ・危機意識の強い人は,「経営戦略やマーケティングや製品や人材など,わが社は問題だらけである」と問題を発見し,対策を立案するp.65
    ・リーダーシップとは言語能力であると私は定義するp.68
    ・ディベートはビジネスの縮図である。すべてないないづくしの中でやらざるをえないp.88
    ・論理構築能力を育成せよ
     なぜ黙っているのか。ならば,どうして意見がないのかp.93
    ・知識を走査するな-知識を離れよp.94
     意見とは,蓄えた知識,暗記した知識を述べることであると無意識に思い込んでいる。これが知識中心主義教育,偏差値教育の最大の弊害である
    ・明治以降に輸入学問として論理学が入ってきたp.106
    ・前提が間違っていると,途中の推論がいくら正しくても,結論は間違っているp.108
    ・説得力とは,相手が気づいていない前提,すなわち,無意識の前提を読み,先回りして結論を読むことであるp.110
    ・議論に強い人は,質問を次々と発することができる人である。質問ができないのは,論点が整理されていないことである。これは論理能力,すなわち,論理的思考能力と論理的表現能力が劣っているからであるp.126
    ・ストーリーをつくるというのは,自分に有利な論理を構築することである。この論理の中に相手を引き入れるのであるから,議論は有利に展開するp.127
    ・アリストテレスの論理学。ソフィスト(詭弁家)を見破るには,理論的には論理学の基本を勉強するのである。p.132
    ・朗読は,論理を学習するのにもっとも効果のある方法p.141
    ・会議の目的を明らかにし,どういう方法で会議を運営するかを決めるp.144
     ①アイデアを出すための会議か,
     ②連絡や報告の会議か,
     ③意思決定のための会議か(討論する会議か)
     議長「本日の会議の目的は,・・・」
    ・上司を説得するp.152
     まず,上司の前提を読むことである
    ・議論が下手な人や頭が固い人は,弁証法的な発想(ものごとには正反2面ある)ができないp.155
    ・科学的思考とは,ものごとを絶対視しない思考ということp.155
    ・なぜ,不毛の論争が起きるのかp.156
     イデオロギーにとらわれる人はこういうものの見方を当然とし,
     反対意見を受け入れようとしない
    ・ソ連は,七十年もかかって間違った前提の上に理論を構築し,国家をつくってきたp.158
    ・正義感を振りかざして,聖人君子ぶって日本だけを責めたてた一部マスコミの責任はかぎりなく重いp.159
    ・前提を認めると結論も正しいと認めることになるから議論が成立しないp.163
    ・「・・・言う資格はないのだ。」→「資格があるかどうかは知りません。」p.166
    ・→「けしからんかどうかは知りません。事実は事実で消しようがありません。」p.168
    ・ものごとには正と反があるという視点で論理を構築p.169
    ・日本人が陥る誤りは,深く考えないで相手の言い分をすべて認めてしまうことだp.169
    ・「歴史にイフを持ち込んだら,正しく歴史を見ることができなくなる。」議論に慣れていない人は,うっかり乗るので注意した方がいいp.170
    ・「戦争のような巨大で複雑な問題を単純な善悪論で断定してはならない」P.178
    ・「戦争というのは,どっちにも大義名分がある。」p.170
    ・しかし,前提が間違っていたらどうなるか。間違っていなくても,疑問があればどうなるだろうかp.179
    ・国際法の上から言うと,戦争はやむをえざる行為であるp.185
    ・情緒的な戦争論を語る多くの日本人p.186
    ・ディベート技術を高めるには 言葉の訓練(話し言葉と書き言葉)p.188
    ・話し言葉の訓練は,・・・機会を作って人前で話すことp.188

  • 東2法経図・6階開架:809/Ki72//K

  • 古い本だが、ロジックの必要性と、その鍛え方について平易に書かれている。ここで危惧されていることが、現代ではより現実的な問題として表面化してきた。
    今後、さらに格差が広がっていく中で、ロジカルな思考とアウトプットこそが明暗を分けることになるだろう。誰もがディベートの技術を学ぶべきだ。

  • ・結論を先に話す習慣をつけること。さらに、話す内容についてあらかじめ、第一、第二、第三・・・と箇条書きで整理を心がける。
    ・前提を疑うこと。人と議論するときいつも念頭に置くのが前提の真偽。前提が間違っていると結論も間違っている。前提を覆せば論争に勝つことができる。
    ・前提を否定するか、間違いを指摘する。論争に勝とうと思えば、相手の前提を否定する。そうすると自動的に相手の論理は破たんする。論争においても、対話においても、ディスかっしょにおいても、前提を読むということがいかに重要かを認識する。普段から前提を読む訓練をしておくこと。
    ・ストーリーを組み立てて議論する。相手を引き入れ自分に有利な議論を構築する。

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