- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569555942
作品紹介・あらすじ
ひたむきな愛の表現が狂気に転じるとき、人間の心には何が起こるのか?犯罪精神医学の第一人者が、その行動と精神病理の体系化を試みる。現代人の心の闇に、深く鋭く斬りこんだ一冊。
感想・レビュー・書評
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犯罪心理学などの著書もある作者の本。
被害者と加害者との関係からの分類や加害者の人格障害のパターンからの分類など類型化した上で、どう防いでいくかという話。
作者自身もストーカー被害にあったことがあるそうで、他の著作より切実さが伝わってきた。
元々ストーカー規制法ができる前に書かれているので、補筆で規制法ができてからの話が追加されている。
統計の暗数の問題、人格障害が即ストーカーと判断しないよう警鐘だとか、逮捕後の加害者を精神分析している立場からの肌間感覚と警察白書などの統計量との差について少し示唆しているが、それについては判断するデータが提示されていなくてモヤモヤするところがある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
105円購入2005-09-05
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前半はストーカーの類型体系化。
中盤は犯罪統計からの概観。
後半は対策。
一口にストーカーと言っても、様々な種類がいるわけだな。
サイコパス系やら、パラノイド系などなど。
どれもこれもと言うわけではないが、どんな人も軽度の可能性は秘めてるような気もするな。心の秩序とやらのタガが外れる瞬間には、脳内でどういったことが起きてるかが知りたいね。
そうなると、心理学ではなく脳科学なのかな?
法務局の犯罪白書ってのは、興味をそそられる。この統計によると、殺人被害より圧倒的に自殺率のが高いよな。
出生率、殺害率、自殺率。統計で見ると、日本は世界に比べ殺害犯罪は圧倒的に少ない安全国ではあるが、死んでる人をひっくるめて見ると、実に先行き暗い国だな。
ナルシストには気を付けろ。
ストーカーになる素質あり。 -
ストーカーたちを心理的に分析する。意外とおもしろい。
犯罪心理学に通ずる一面もあり、なかなか勉強になる。
ストーカー達は総じて精神が弱く、依存的な人間達である。
自分の愛の純粋性ゆえに常識を忘れた行動をしばしば行う。
しかしその愛は純粋ゆえに狂気でもある。その狂気が人をストーカー犯罪に駆り立てるのである。
だが、ストーカーは人格障害ではない。 -
いまや当たり前の言葉となったストーカー
その言葉の定義、分類、特徴についてが書かれています。
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本書には、著者のストーカー経験も書かれていて、不謹慎とはいえ興味深かったですね。ストーカー対策も多少載っています。
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ストーカーの目につきやすい職業というのがあるそうで、自分があてはまるのでちょっと怖い。目を付けられるような容姿からはほど遠いから大丈夫だが。ところでストーカーという言葉も定着してしまいましたね。私にとって「ストーカー」はストルガツキー兄弟のSF小説なんだけど。
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自分の行為がストーカー的かなと思って読んだんですが 何を持って正しいとするのかが難しいです。私はパラノイド系かもしれません。あとは愛に飢えているのかもしれません。他人を思いやる心が重要ですね 気おつけます。でも 誰でも良い訳ではないので、そこは勘違いしないでほしいですね。