- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569563152
作品紹介・あらすじ
禍を招くか福を招くか――それはものの見方如何である。「会社経営のカンどころ」「責任の持ち方」など、自らのものの見方・考え方を紹介しつつ、経営と人生の妙味を綴る。
感想・レビュー・書評
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後輩にすすめる本のその1。
何回読んでも発見があります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
松下幸之助の言葉をいろいろなところから集めてきてつくった本なので、ストーリーとしてはわかりにくい。短編を集めてきた感があり。はじめの本人からおりをつづったものとあり、エッセイとしてよめばよいかも。
目次は以下ですl
会社経営のカンどころ
責任の持ち方
金だけが目的では仕事はできぬ
事業に失敗したらどうする
長期勤務のちから
伸びる会社・伸びる社員
難局を切り抜ける条件
事志に反す
私の軍師・加藤大観
私のアメリカ土産
物の見方・考え方
何事も結構
役に立つ人間
暖簾の精神
オランダに学ぶ
心の持ち方
私の学校教育論
お金のかからぬアメリカ
経営についての考え方
日本の経営者・アメリカの経営者
功ある人には禄を与える
人多くして人なし
「運」について考える -
オリジナルは1963年で、文庫本が1986年(1995年時点で42刷)ですので、50年以上読み継がれた作品です。
具体的な事例が特に味わい深く、フィリップス社との技術提携とのやりとりはさすがです。(P72)
恩師、加藤大観との出会いや昵懇の仲になってから恩師のアドバイスと逆のことをしたというエピソードも面白い。(P92)
ただし原爆の洗礼を受けた広島と長崎の戦後の復興に比べて金沢や奈良、大阪にも落ちていたら今よりももっと発展していたはずだとかというレトリックは筆が走り過ぎたのでしょうが言語道断です。(P153)
西郷隆盛の「功労者には禄を、見識者には地位を」という言葉を会社経営の鉄則としてみているのもユニーク。(P203)
納税の尊い義務(P213)も、孫正義やGAFA経営者たちに是非心に刻んでほしい言葉です。 -
パナソニック(旧:松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)の創業者、松下幸之助氏の本です。
仕事への向き合い方、考え方と自身が経営者として歩んできた道のりなどが綴られています。
50年も前の本なので時代錯誤な内容があることはさておき
松下氏のもつ、献身的(ある意味奉仕的)な姿勢は忘れたくないなと思いました。
利益追求型ではなく社会貢献をベースにしている。
社会の幸せのために献身的に取り組んだ結果、利益がついてきたという表現をしており、理想的な経緯と成果だと思う。
途中で読み疲れてしまって、お休み中。 -
長年にわたる経験に基づく「本質」が
ちりばめられています。
いくつかの言葉に、心から信奉してもいい
と思わせるものがあります。
ただし、書かれた年代が古いため、現在に
対する記述は憶測にとどまっており、外れているものも
あるということは要注意です。
また、ある経験を他の全ての事柄に拡張して
一般論として語っているところも、
聞こえはいいですが「役立つ言葉」というよりは
「詩的な名言」にとどまるといっていいと思います。
本質と思える言葉をうまく拾い出して
役立てるべき本です。 -
人より一歩先んずること。
経験を重ね、日々振り返りを行い成長につなげる。
単に年を重ねるだけではだめである。
責任を持ってことに当たる。
新しい転換をどんどん行わなければならない。
今日の勝者が必ずしも明日の勝者にはなれない。
仕事の能力差はなかなか測ることが出来ないが、20倍も変わることがある(保険外交員での本書の例)。この差を考えるのは結局、各自の自覚しかない。つまり、自助努力が大切だと理解した。
東北大学の講演の際、運の話をされ、恵まれていると考えることで、人生の基礎となると言われた。なるほど色々な要因はあるだろうが、運と考え、それを伸ばすように進む考え方はシンプルでよいと思う。自分も運を見直したい。
古い書でも今に通じる事柄があることがよく分かった。
前回はハードカバーで読んでいた。
登録して初めて再読したことに気づいた。
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物の見方・考え方 (PHP文庫 マ 5-3)
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松下幸之助の物の見方、考え方を知ることができる貴重な本。物事のプラスの面を考える、自主経営を心がける、運命に感謝し謙虚にする、など行動も変わる教えが数多く盛り込まれている。
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・失敗すれば、そこに損害が生じるが、その時に責任感をもつことが大切。
・大衆の働きというものは、集まれば非常な力となるが、その働きを働きとして効果を十分に発揮させるには、それを指導しなければならない。指導されて始めて偉大な力を現すのである
・一つの課の良し悪しは、課長一人の力によると言ってもげ過言ではない
・部下を頼り、部下を力としてともに仕事をしていくという態度に、衆知が生きて仕事がうまくいく
・今日1日を振り返り、失敗や成功を見出し、その味を噛みしめる。これが体験である。
・自分の考え、主体性によって仕事をすることによって、はじめて体験をつかむ
・われわれの働きが社会から喜びがなければ、社会からの報酬も期待しえない。
・会社が得ている利益を、さらに尊い価値のある使い方をするとき、社会がそれを認めてくれる
・自分の知っている範囲だけで物事を判断しようとすることが間違え
・自分の知っていることは正しいかもしれないが、そのほかにも色々な見方がある
・人間は自身を取り締まれる人間になることだ。人は許すかもしれないが、自分は許さない、という人間になりたいものだ。
・これはひとつあの人に勧めてあげよう、お使いになれば喜んでいただけるだろう、という気持ちで商売に精を出すところから、適正な利益を頂戴できる