- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569564159
感想・レビュー・書評
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着眼という言葉ありきで話が進められていて、
ある意味仮説ありきの社会学みたいな本だった。
でも学んだことは多いので★3つ。
アイデアというと、どうしても独創性という言葉を連想するから、
特別な人にしか与えられた力でしかひらめくことが出来ないんじゃないかと思いがち。
だけど、実際には、どこに着眼するかということが大事で、
アイデアは多くの場合、その着眼の模倣であったりする。
とにかく見て、聞いて。いろんなとこを歩こう。
「着眼というものは発想というより、見学という行動力によるもの。」
→見てきたものや、聞いてきたものが下地にあって、始めて生まれる。いろいろ見なきゃ。
「アイデアなんて考えてつくるもんじゃない。成功するアイデアマンは、アイデアのハンターであるだけ」
→これは目から鱗。たしかにキッザニアもメキシコのだし、コールドストーンも所詮模倣。海外を見るということは大きい。
「苦情こそ、文句こそ、発明のコツ」
→これはリクルートで言われてる【不】にニーズがあるというやつと同じだ。自分がどんなときに【不】を感じるか。人がそんなときに【不】を感じるかと言うことに常にアンテナをはろう。
「捨てることも大切なアイデア」
→ターゲットを絞るというか、インパクト重視ということか。
「成功するアイディアマン−体験的に考える。生活・社会に直結した多彩な経験を生かして考える。発想力のほかに観察力、判断力、行動力が備わっていて、自己チェックが出来る。人の立場で考える。それは社会のニーズを汲み取る→発想する→アイデアを選ぶという思索サイクルがある」
→つまりいくつの視点を持ってるかということ。複眼思考。自分のことばかりに興味がいってるとダメ。一般的な考え方を知ることは大事だ。テレビも雑誌もバカにできん。
「着眼家→現実的、模倣的、インプット的」
→リスクヘッジ。
「問題意識があると、【これはいける!】という着眼ができる」
→自分の場合はまずどこに問題意識を置くか、ということから始めないといけない。やはり情報の加工の仕方とかかなぁ。この本の例としてはもっとマクロなものだった。スーパーに行って、売れなさそうなものばかりをコレクトすること。とか。そうすると、なんで売れないかという共通点が出てくるとか。これやってみよう。購買心理、デザイン、デザイン心理、心理調査、説得術、企画など。
「しないことを持っていると、そこが盲点、弱点になる」
→これは自分への警鐘だ。テレビ見てないのはまずいかも。エンタメは世相の反映でもあるからある程度押さえとかないと。
「知識と体験とはバランスをとらないと役に立たない」
→これはごもっとも。今の自分は完全に知識選考型。ここが連動してないとおそらく知識の定着も悪いし、気づく率も落ちるだろう。
「盲点=タブー、非常識、不平不満、苦情、失敗、不可能、前例なし、スキマ」
→ここにしか市場はない。もはや。改良。
「知識は使わなくては役に立たない」
→知れば知るほど知らないと思う今の状態は必ずしも良いとか言えないかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示