「やさしさ」と「冷たさ」の心理 自分の成長に“大切な人"を間違えるな (PHP文庫)
- PHP研究所 (1993年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569565934
感想・レビュー・書評
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作者の経験に基づいて書かれ、よく的を射ている良書。
自分の身体的、知的な弱点を受け入れ、相手に対して恥ずかしいと感じない関係を持つ。そのような関係においてこそ、人は精神的に解放され、心理的に成長できる。
生きることを苦痛と感じず、自然に、解放されて、享受できるようになるヒントはちりばめられている。同時に、自身と他人の思考の背景が分かるので、自己や自身と親しい他人のチェックシートとして活用することが出来る。
必要な部分だけでも、一度目を通すことをお勧めする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わかりやすいし、ためになるけど、
この方のクセのある文体が自分には合わないかも。
何冊か読んだ事あるけど、読んでいくうちにやはり、
なんか、根本的に、クラいし人のウラ読みし過ぎ?
それが仕事なんだろうけれども。 -
『自己を軽蔑する人間は高慢な人間にもっとも近い。』(p.70)
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自分の人間関係の疑問のほとんどが解けた本でした。
私も、この本を読んで、30歳前後の時の自分の周りの人々との関係が、いかに心理的に不健康で、表面だけの機能集団だったかが解りました。
そんな環境の中で、ありのままの自分を出せず、不当に自己無価値観を植え付けられて過ごしていたのだということ改めて知らされ、まさにメカラウロコでした。
本書は、「付き合うべき人」と「付き合ってはいけない人」についてそのメンタリティや言動をハッキリと指摘しており、筆者の発信するメッセージもまた気持ちが良いほど直接的です。
「嫌われるのを恐れるより、相手を捨ててみろ」
「あなたの弱さを見抜いた人が、あなたをどのように操作してきたのか」
「付き合う人を間違えると自信はできない」
「愛してくれなかった人の犠牲になんかなるな」
など。
今の自分の人間関係について、妙な窮屈感があると感じていたり、疲れを感じていたり、「役に立たないと認めてもらえない」という脅迫観念を抱えている人。
そういった人間関係にに疑問を感じていたり、悩んでいたりする人。
或いは、かつて悩んだことがある人。
そんな人には、是非一読を勧めます。
私も、読了したその日から「付き合うべきでない人」に対する見方や接し方が変わりました。
読了後も、人間関係に迷った時などに時々読み返している本です。 -
「甘えの心理」について。自分の欲しいもの、欲しい言葉のために道徳観を振りかざす人ってのはたしかにいるもの。傍に居て欲しいのはその人ではなくて、自分の欲しい言葉、反応をしてくれる人、というような人間関係は少なくないと思う。自分自身も含めて「それって甘えているんじゃないの?」という人の言動について考えさせられた。
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ハイ、これも再読。
うだうだと結論がナイと言われやすい加藤先生ですが、
これは素晴らしい本だと私は思いまっす。
劣等感〜
カテゴリー〜
そんなもの捨ててみましょ〜
あぁー、林檎の歌詞なんてうましw -
人間関係につまずいたときに、何度か読んでは自分の状況をあてはめ自己分析に活用した本。
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この著者はなんか好きになれない。
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難しい言葉が少なくて読み易かったです。周りの人も、もちろん自分も多くが当てはまり過ぎて、いろいろ考えるきっかけになった。
普段の思考の一枚内側を提示してくれていると思う。 -
親子関係にも使えるし、新たな自分発見にも使えるんじゃないでしょうか。部分的に極論になってたり決め付け気味なのは仕様です。適度に客観視しながら読むのが良いでしょう。
私のように他人の前ではいい人になろうとしたり、無意味に他人の機嫌を損ねないようにしたり、常に気を遣い続けて疲れちゃうようなヤツは、どうしてそういう風になってしまったか分かったような気になるから読んでみるといい(分かった気になるので十分だと思う。だって自分の内面のことだしね。誰にも迷惑かけないし)。それが原因でストレスや自己嫌悪を引き出してる人にのみ有効。必要ない人には必要ない本。