[ 内容 ]
六世紀末、崇峻天皇が臣下・蘇我馬子によって殺害された。
確立しつつあった大和朝廷の王権は最大の危機に直面したのだ。
この馬子の暴挙に対して王権の回復とあるべき官僚の姿を示したのが聖徳太子であった。
そしてもう一人のキー・パーソン、藤原不比等は皇位継承をめぐる天皇家の思惑を梃子に官僚制の発展を図る…。
本書では、律令体制へと集約されていく古代王権の権力闘争を、天皇家と官僚の関係を軸に検証する。
パワー・ポリティックスなどの政治学的視点で古代天皇制国家の成立を考察する意欲作である。
[ 目次 ]
第1章 王権の回復―聖徳太子と官僚制
第2章 王権をめぐる闘争―大化改新
第3章 皇位継承と官僚制―藤原不比等
第4章 天皇と律令―太政官制
第5章 天皇制の成立―王権と権力構造
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