縄文農耕の世界: DNA分析で何がわかったか (PHP新書 125)
- PHP研究所 (2000年8月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569612577
感想・レビュー・書評
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稲作農耕の以前は 農業は何を作っていたのか?
5500年前の 三内丸山遺跡から クリが大量に見つかった。
クリが見つかった地層の花粉から
その地域の木はクリが80%ちかく覆っていたと推定される。
クリのDNA分析をして 野生のクリのDNAは バラつきがあるが
三内丸山遺跡のクリのDNAは そろっていた・・・。
それは 栽培することによって DNAがそろったのでないか?
と仮説を立てる・・・
仮説からさまざまな問題が生まれる。
1本の木ではないか?
ほかのDNAが混じっていないか?
など・・・それをクリアーしながら
クリが栽培されていたことを 確認する。
DNA分析ができたとしても 栽培されている ということを
証明することは難しい・・・・。
クリはイネのように DNA解析のデータベースがない。
そして 一体栽培とは何か? という問題に突き当たる。
クリは 自家不和合なので
さまざまなクリができるはずなのであるが・・。
そして 栽培植物が 付随して 登場する。
ヒエ ニワトコ マメ エゴマ ヒョウタン・・・
そして イネはあったのか?
縄文農耕は どのような農業なのか?
仮説と推定の中で その農業像をうき彫りにする。
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