政治の教室 (PHP新書 172)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569618456

感想・レビュー・書評

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  • 「安保タダ乗り論」:なぜタダ乗りさせてもらえたかというと、冷戦構造のもと、日本が自由主義陣営のショウウインドウになっていたため。ソ連と中国の目と鼻の先で、敗戦のズタボロからみるみる立ち直った。そんな日本が繁栄すればするほど、「ほら、資本主義になればこんなに得するんですよ」とアピールできる。そのためには、日本の安全保障を負担するくらい、アメリカにとってはお安い御用だったのです。p141

    【草の根民主主義の作り方 10箇条】
    ①政党として、活動しよう
    ②どんな意見も、自由に述べよう
    ③何人か集まりグループをつくろう
    ④地域ごとに、政党支部をつくろう
    ⑤政党支部の役員を、選挙しよう
    ⑥予備選の準備をしよう
    ⑦会計報告をガラス張りにしよう
    ⑧予備選で候補者を決めよう
    ⑨選挙をボランティアでやり抜こう
    ⑩政党本部の、言うなりになるのはやめよう

  • NDC分類: 310.

  • [ 内容 ]
    政治はダーティーだから、軽蔑する。
    軽蔑するから関わらない。
    関わらないから政治はよくならない。
    よくならないからますます軽蔑する-日本を覆っているそんな悪循環をどう断ち切るか?民主主義の成立を歴史的・宗教的に解きおこす“原理編”。
    日本的政治の問題点をクリアに分析する“現実編”。
    政治がよくなる「金」「人」「情報」のあり方を提案する“改革編”。
    民主主義についての正しい知識と理解を身につけ、私たち一人一人が政治の主人公として行動するのをサポートする、待望の教科書。

    [ 目次 ]
    第1部 原理編(政治の本質 ギリシャの民主制 ユダヤ教の政治思想 儒教の政治思想 近代民主主義の特徴)
    第2部 現実編(日本人の行動原理 明治維新と大日本帝国憲法 戦後政治を振り返る 民主主義の蘇生に何が必要か)
    第3部 改革編(選挙制度と二大政党制 政治資金の制度改革 政治家を育成する 質の高い「情報」が質の高い選択を生む)
    草の根民主主義のつくり方10ヶ条

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ギリシャ・ユダヤ教・キリスト教・儒教などの政治と思想を通して民主主義を説く。憲法問題なども、わかりやすい。
    今の状況からすれば記述が古いが、政治の原理や現実は説得力があって面白い。

  • 未記入

  • なんか、うまいようにまるめこまれている気がする…

    「決断」が「現実」をつくり出す
    わからなくはないんだけど、それが多数決なのか…?
    一から十まで支持している政党がある人なんていない。
    だから投票は複雑な気持ちでする。
    この政策はいいけど、この政策はやってほしくない…
    そういう複雑なことは政治では表現できないのだろうか。。
    やっぱり今の政治は多数者の横暴なんじゃないかなぁ…

  • 私が初めてちゃんと読んだ政治の本。

  • 読了

  •  政治とは何か、それは選択を現実化することである。現実化にあたってもっとも正統性をもった手段は何か、それは民主主義である。なぜなら、自分たちで選択を「現実化」したのだから。というのがこの本の内容といえます。この内容から、要はみんな政治に関心をもって自らの選択を現実化しなければ、それが民主主義だろう、というのが、この本の主張と言えましょう。まぁ、その通りだと思います。

  • 橋爪先生が書いた本

    橋爪先生は社会学者なので、社会科学的視点からの切り口で書かれている。

    日本に民主主義が定着しない理由など、理解しやすいように、政治の起源から順に説明されている。

    これは彼の本の特徴であるが、非常に読みやすい書き方をしている。

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著者プロフィール

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう):1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『おどろきのウクライナ』(以上、講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

「2023年 『核戦争、どうする日本?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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