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- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569629773
作品紹介・あらすじ
近、現代日本の文豪たちのこころの原風景はレンズを通してみるとある時は木枯の中に佇みまたある時は野分に遭遇しながらも悩み、語らい、創作意欲のとどまることはなかった…写真家の視点でとらえた温故知新の文学紀行。
感想・レビュー・書評
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小林健一氏の「文学の風景をゆく」(2003.6)、再読です。写真家の視点でみた今日的な日本文学風土記だとのことです。北、東、西、南に分けて整理されています。北の風景では石川啄木(1886~1912)、彼が学んだ盛岡中学校、米内光正、金田一京助、野村胡堂、宮沢賢治・・・、錚々たる面々ですね。また、不来方は今春、高校野球出場ですね。東は、上州の山や川をこよなく愛した若山牧水(1885~1928)。西は小諸の島崎藤村(1872~1943)、南は尾道の志賀直哉(1883~1971)など、文学は風景と一体ですね!
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明治以降の文豪たちが辿った足跡を訪ねる紀行文。著者はフリーのフォトジャーナリストで文中に関連した写真を添える。
石川啄木が少年時代を過ごした盛岡城(別名不来方こずかた城)の二の丸には、金田一京助の揮毫による歌碑が建っている。
「不来方のお城の草に寝ころびて/空に吸れし/十五の心」
啄木生誕七十周年を記念した歌碑の除幕式に参加した金田一は、友を想って涙したそうだ。
「わかくして別れしひとのいつまでもわかやかに来て面影に立つ」
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