- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569630410
作品紹介・あらすじ
サムライのごとく気高く生きよ。日本人の精神的支柱がここにある。読みやすい現代語新訳。
感想・レビュー・書評
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新渡戸稲造が著した「武士道」の変遷と概要を体系的に纏めた著作。
武士道は日本の封建制度の中で支配階級であった武士たちが自戒的に作り引き継いできた非体系的律法であるが、その価値観や風土は現代においても日本人の中に受け継がれている。我々の価値観や観念感が何から形成されてきたかを知ることは一つの教養として必要かと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近、それについてよくわからないのに、
その場で判断しなければいけないことが増えた。
そんな時、なにを拠り所にすれば良いのか。
なんとなくやはりこれなんじゃないかと武士道を読んだ。義、勇、仁、礼、誠、忠などからなる武士道は、
日本人としての道徳規範で、人として正しく、美しく
生きようとする時の『人の倫』だとわかった。
凄いのは、これの原本は120年前にアメリカで日本人のアイデンティティを、世界に紹介するために、英語で出版されて逆輸入されてきた本だということ。
新渡戸稲造は西洋の歴史や哲学や出来事を、その当時のどの日本人よりも深く学んで理解していたに違いない。
これが書かれた時点で既に日本にサムライはいなくなっていて、西洋的な損得勘定が世の中の価値基準になりつつあったみたいだけれど、書いてある事は今の自分にも心に響くし、全て感覚的に腑におちた。
これからは自分の聖書として、迷ったらここに立ち返ろうと思う。
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う〜ん!考えさせられますね。日本人が置き忘れたもの!日本の精神文化ですね。形あるものばかりにとらわれて、振り回され、日本のわび・さび・伝統・精神、様々なものが忘れられた?いや消えうせ、「心の地盤沈下」を起こしている現在!今一度この本を読んで日本の、日本人のアイデンティティを蘇らせたいものですね。「蘇れ日本」ですね。ドイツでは「盆栽」→「BONSAI」がブームを通り越してドイツの日常生活に溶け込んでいるって話です。もちろん言葉も浸透しています。その傍ら、日本人は日本の伝統文化や精神には見向きもせず、今だ海外のブランド品を追い求める呆れた状態です。その呆れた日本人をセレブと称しテレビで紹介する番組が横行している始末。さらには「芸無し人」が低レベルの芸でもなんでもない、ただ単なる「いびり」「いじめ」に匹敵する見せものや、ボケと突っ込みと称して「他人の頭をぼこぼこ叩く」姿、不愉快でしょうがない。そんな馬鹿げたテレビが垂れ流し的に公共の電波を通じて流れている。電波汚染です。公害です。日本は汚染されています。まさに、テレビ公害です。その番組を作っているテレビ局は何のコンセプトも持たず、ただ視聴率が稼げればいいというもの。そのテレビが現在のいじめ問題や自殺の問題の原因を生んでいるもの知らず、他責の念だけで学校や教師だけを問題視しているわけです。その番組のスポンサーになっている企業もアホとしか言い様がありません。恥じるべきですね。この本を読みましょう。
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原書(英語)はどんなふうに書かれているんだろうか?
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自分自身の在り方を考えさせられる内容。武士道・大和魂・道徳…自分の内面での腹落ち、本当の意味での理解にはもう少し時間が掛かりそう。繰り返し読みたい本。
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一回読んだだけでは理解出来たとは言い難い…
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武士の掟、高き身分の者に伴う義務(noblesse oblige)
身につける名誉と特権が大きくなるに従い、それらにともなう責任や義務も重くなってきた
知行一致
義に過ぎれば固くなる。仁に過ぎれば弱くなる(伊達政宗)
日本人と桜、ヨーロッパ人と薔薇。
この本を読むと昔の日本人はこんなに高潔だったのかと思う。
そして、今の日本人はただその精神を忘れているだけなのだろうと思う。
「誠-武士道に二言がない理由」、「名誉-命以上に大切な価値」などを
読むと今の日本人が忘れている大切な心を感じる。
自分も含めてだが、最近、精神的に弱い人が多く見受けられる。
その理由として、その人の精神的支柱が欠けているからではないかと
考える。他国ではキリスト教などの精神的支柱があり、行動、思考の
拠り所が存在する。日本人の精神的支柱となるのがこの武士道だと思う。
「武士道」を読むことにより、
日本人の心の奥底にある大切な精神を呼び起こすきっかけになると思う。 -
武士はかっこよくて好きだけど、難しかった。またいつか読まなきゃ。司馬遼太郎を読み漁った時に読みました。武士に憧れてました。