われわれは、いかにして世界一になったか?―ロレアル 最も大きく、最も国際的な会社の成功物語

著者 : フランソワ・ダル 藤野邦夫

• PHP研究所 (2003年9月17日発売)

感想・レビュー・書評

[ユウジロウ ニシキミさんの感想 · 2021年1月30日]

つくって壊してさらにいいものを作ること

[みきさんの感想 · 2020年6月1日]

戦後の何もない時代から、大ロレアルの礎を気付いた二代目社長ダルさんの回顧録。語り口調と素晴らしい翻訳のおかげでとても面白く読んだ。
ところどころ、彼のユーモアを感じるところもあって、楽しかった。シュワルツコフのエピソードなど。
対立の文化、ブラウン運動を大切にしていることなど、この人の時代から作り上げられた企業文化が根付いているんだなー、と思った。また、ベタンクール・マイヤー家との強固な結びつきの背景も分かった。

[adlibさんの感想 · 2017年9月23日]

　
──　フランソワ・ダル／ 藤野 邦夫・訳
《われわれは、いかにして世界一になったか? ～ ロレアル 最も大きく、
最も国際的な会社の成功物語 20030917 PHP研究所》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4569630650
<PRE>
　Schueller, Eugène 　 18810320 France 19570823　76 ／Liliane の父／1909 Loreal 創業
♀Bettencourt, 　　　　 18‥‥‥ France 1927‥‥　？ ／Liliane の母
　Bettencourt, André　　19190421 France 20071119　88 ／Liliane の夫／1950 結婚／政治家
♀Bettencourt, Liliane　19221021 France 20170921　94 ／世界一の女性富豪、認知症。
♀Bettencourt, François 19470627 France　　　　　　　／Liliane の娘 Dalle,
　Hedworth, Graham　　　19‥‥‥ France　　　　　　　／
　Owen-Jones, Lindsay　 19‥‥‥ France　　　　　　　／
</PRE>
　
……　ロレアル化粧品創業者の娘、資産総額395億ドル（約4兆4450億円）、
女性では世界一の富豪とされる／2007 サルコジ大統領不正献金疑惑。
http://www.asahi.com/articles/ASK9Q2FNNK9QUHBI008.html
　
（20170923）
　

[teshiigogoさんの感想 · 2014年10月26日]

ロレアルの戦略は、ある時期から戦略的に体系化されていったのだと思うが、それは本書の中ではそれほど重要な位置付けにはなっていない。むしろ、創業当時からあるベーシックは、モノづくりに対する愚直な想いにウェイトがおかれている。正直そこに表題に書かれた本当の真実はない。むしろ、ネスレと業務提携以降の舵取りにこそ大躍進があると確信するが、その点は伏せられ依然真実は闇の中である。。

ただ、化粧品メーカーとして欧州という舞台で重要なプレイヤーになるためには、フランスという地の利が必要であり、それを最大限活かして規模を拡大し、コスメティックスとトイレタリーの世界的な覇者となつたという事実は厳然として存在し、今日のインターナショナルな競争時代においては、M&Aでローカルにおける成長を続けました。この過程は、M&Aでの成長が苦手な日本の企業は多くの学ぶべきものがあると思う。