「ものわかりのいい上司」をやめると、部下は育つ!

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569652757

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  • 章題を並べてみると
    ・「ものわかりのいい上司」が部下をダメにする
    ・できる上司は、ときに非情である
    ・部下が伸びる、”非常識”な育成法
    ・部下を育てるほめ方、叱り方
    ・尊敬される上司、バカにされる上司の話し方

    いろんなことが論じられているので、いまどきの観点から反証するもよろし、筆者の観点に納得するのもよろし、どちらの使い方もできるでしょう。
    いまどきのリーダシップ論にどこか違和感を感じていらっしゃる方は、1回読んでみると自分の違和感が整理しやすくなると思います。
    異論反論していても、最終目標とすべきところは同じなんですね。
    bambooは、どちらかというと、成果が上がるチームをつくるためのプロセスの問題であり、コーチングやメンターとは別のアプローチを紹介したものと理解しました。

    成果が上がるチームの3つのポイント、というのがおもしろかったので載せておきます。ぜんぜんまともでしょう?

    ==以下引用
    1.集団目標を明確にし、できる限り目標作りに参画させる
    1)チームワークの強弱は、メンバーの目的達成の意欲の強弱で決まる。
    2)達成すべき目標を明確に示し、その達成方法を具体的に教えたり示唆する。
    3)メンバーが集団目標に共感、共鳴し、意欲的に協力するように動機づける。

    2.協働意識を強化する
    1)チームの協力目標、テーマ、ルール、約束事などを明確に掲げて、各人に役割を与え、努力を集中させる。
    2)互いの役割を尊重し、声を掛け合う協力の精神を強める。
    3)各人に、わがチームには欠かせない重要な存在であることを認識させる。

    3.集団の知恵を活用する
    1)約束事など大事なことの決定には、メンバーを参画させ、意見を言わせ、集団の英知を活用して決める
    2)仕事に必要な権限を委譲して、意欲的、自主的に遂行させる。
    3)ともに行動し理解を深める。リーダーは時にプレイング・マネジャーの立場に立ち、メンバーとともに行動し、メンバーと相互理解を深め、心をとらえて人を動かす。
    4)集団の誇りとプライドを高めること。良い伝統や社風・慣習を育て、メンバーにわがチームに属することの自信とプライドを持たせ、困難突破のための団結意識をもたせる。誰だって、よいチームや組織に属して、自他共に認められる、誇りの持てる集団で仕事をしていたいという気持ちが強い

    「成果を生むチーム作り」について、結論的に言えば
    ・明確な目標の共有
    ・コミュニケーションの充実
    ・役割意識の徹底
    ということが言えそうだ。
    ==引用ここまで

    2007/09/30

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著者プロフィール

人材コンサルタント。
1937年生まれ。國學院大學文学部を卒業し、東京三洋電機株式会社に入社、社長室にて能力開発プロジェクトチーフとして活躍。1971年に人材育成コンサルタントとして独立し、以来50年にわたり、人材育成と社員教育のための講演、合宿訓練、執筆などで活躍。日本生産性本部、静岡県東部生産性本部の講師を務める。合宿研修一筋の草分け的存在であり、若手・中堅社員を対象にした2泊3日の合宿研修は「頭を磨く」「心を磨く」「体を磨く」をキーワードに、ボイストレーニングや筋力トレーニングを取り入れ、自ら率先してトレーニングにあたる。
2000年より、ファッション誌『SENSE』を発行する出版社、株式会社センスの顧問も務める。

「2021年 『勝負できる思考と体を作る ビジネスの本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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