奇跡の駆逐艦「雪風」 太平洋戦争を戦い抜いた不沈の航跡 (PHP文庫)
- PHP研究所 (2009年8月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569673233
作品紹介・あらすじ
太平洋戦争中、どんなに激しい海戦でも必ず生き残って帰投し、“奇跡の駆逐艦”と謳われた「雪風」。▼緒戦のスラバヤ沖海戦から第三次ソロモン海戦、ガダルカナル撤収作戦、レイテ沖海戦と数々の修羅場を潜り抜け、戦艦「大和」の沖縄特攻作戦からも生還した“不沈の航跡”は名高い。▼その強運から“神宿る”と呼ばれた「雪風」を舞台に、二百余名の乗員たちの激闘のドラマを描く!▼文庫書き下ろし。
感想・レビュー・書評
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終戦まで戦い抜いた陽炎型駆逐艦「雪風」の不沈の航跡を勇敢な乗員と歴代艦長の活躍を描きます。時系列に主要な作戦を雪風のみでなく、米軍からの視点も表現し、読み易く理解し易い文章です。文中に登場する乗員大西氏の「艦隊ぐらしよもやま物語」も読みたい。
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何この面白い本。しかし、一部史実と異なる人物が出てるようである、よって星はひとつだけ減らした。しかし面白い。人物が絞られていてこぎれいにまとまっているのでわかりやすい。そしてテンポがよい。戦史は結構読破まで時間が掛かるのでなかなか読みきらんかと思っていたがそんなことはなかった。プロローグはレイテ沖で始まる。ここのせりふで艦長の「柴田砲術長、ひとつ目に物見せてやれ」は文章としてはたいしたことないんだが何か燃えるものが有る。3代目以降の艦長が話に出てくるがこれらすべての人物がみな好人物で将来何か管理する立場になった時、この誰かのような人になりたいと思うしだいである。
ますます、光人社版の雪風も読みたくなった。 -
戦史ものは、いろいろあるが、ふねに乗った生身の人間が生き生きと描かれていて、とても良かった。