黄金旋律 旅立ちの荒野 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569679907

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  • 強くて優しくて優秀で
    誰にでも好かれる男の子だった14歳の臨

    大切にしたいものが沢山あって
    守りたいものがいつも手に届かなくて
    そうするうちになんだか疲れてしまって

    どこか遠くに行きたいな と願う

    そうして長い長い眠りの果てに
    臨が目にした景色とは……



    ファンタジー好きなら誰しも思う(だろう)
    どこか遠くに行きたいな
    ここじゃない世界に行ってみたいな
    そんな願望
    それを臨は体験してしまったわけだけれど
    最初は、夢オチかな??と思っていたのに
    どうやらそうでもないようで…

    もう、随所で目頭が熱くなり
    鼻をすすっていて
    野外で読むもんじゃないなぁと反省w
    でも続きが気になって…!

    登場人物たちは誰しも傷だらけで
    でもこれは何も特殊な条件下にある人間だけが
    そういうわけではなくて
    とても痛々しい始まりに
    しょん…となったり

    どうやらとても長いお話なようで楽しみ
    臨たちと一緒に、色々と見て回りたいなぁ

  • 現代からファンタジー世界の繋がり方が、こうきたか‼とちょっと驚いた作品。

    臨の素直で切実な想いがばらばらになっていってしまう所は、苦しすぎて、そこまでしなくてもいいじゃないかと思う。
    だって、時間を超越した後で、実は皆あなたのことを想っていたみたいな展開はふつー受け入れられないでしょう?

    それでも、生きていくことに意味を見出す臨が中学生ながらすごすぎる。

    これからのストーリーの中で、臨の気持ちも含めて回収がなされていくのかもしれない。
    でも、今のままではあんまり臨と優の強さに頼りすぎた展開だと思う。

    大人だって弱い。
    子供だって脆い。

  • これは、物語のプロローグなのね。
    臨と優の物語と思ったら全然違ってびっくり。
    好きなタイプのお話ではあるので、続きに期待しよう。

  • 今の世界にいて苦悩する臨。亡くした兄と苦しむ父母と…それは決して君のせいではないのに。
    一人取り残された様になってしまった彼のこれからがとっても気になる。アルファになって一緒に旅をしたいなぁ。

    臨の気持ちが丹念に語られるので、彼に同化した気分になり、それぞれの世界で彼になって感じ考え行動していた気がする。今のところ辛い気持ちの方が多い気がするけれどホッとした気持ちも優しい気持ちもちゃんと有るので心配はしていない。
    早く続きを読みたいな!!

  • 悲しくて、でもとても綺麗で力強いお話です。

    これからの冒険が楽しみ。

  • 2008年 角川書店 銀のさじレーベルから刊行された【黄金旋律】でした。
    今回、加筆・修正されてPHP文芸文庫版として発行されました。

    読み始めて、どこか懐かしい思いがありました。
    昔、若いころに夢中で読んだSF小説やジュブナイルが蘇る感覚です。
    しかし、新しいファンタジー。

    最初の章の、臨の気持ちや感情が痛くて胸に沁みる。
    頑張りすぎる笑顔は、疲れるよね。
    と、自分にも言い聞かせるかのよう。

    失ってみて、初めて知る、幸せだったこと。
    そんな思いで読了。

    第二巻も出るとのことで、これから臨とソウタたちが
    どんな冒険に出るのか楽しみです。
    赤い花のようなハルシャとは出会えるのだろうか?

  • 文庫化に当たり、ゲラを頂き読みました。

    前半は設定の説明。後半やっと本題に入ったところで、文章が雑になってしまっているのが残念。

  • 祝文庫化!角川書店からPHP研究所に版元変更。。。表紙イラストは片山若子から変わるのか?

    角川書店(単行本)のPR
    「医者を夢見る少年・臨は、数百年後の廃墟と化した病院で目が覚めた。病院を飛び出した臨は、地図にない街に手紙を届ける少年と、黒い翼のはえた猫に出会い!? 希望の旋律に集う子供たちが導く、王国物語!!」

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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