地雷の村で「寺子屋」づくり: カンボジアひとりNGO・栗本英世の挑戦 (PHP愛と希望のノンフィクション)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569684420

作品紹介・あらすじ

日本でひらがなが読めない大人はいない。でも、カンボジアのポイペットという町では20%ぐらいの人しか、文字が読めない。なぜなら教育をうけたくてもうけられない現実がそこにあるのだ。カンボジアの中でも、難民がたくさんながれてきたポイペットの町でひとりで「寺子屋」をつくりはじめた栗本さんを現地に訪ねた。小学上級以上。

感想・レビュー・書評

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  • 寺子屋で赤ちゃんを抱きながら授業する先生、
    働ける大人がおらず物乞いをするおばあちゃんと孫を売らなければならないおじいちゃん、寺子屋に行けない女の子、
    外国のモノが乱す国境近くの村、、


    私がプノンペンで見た、目が白くなったおばあさんは栄養失調で目が見えなくなっていたのだとこの本を読んで初めて知った。
    国民の9割が農村に住んでいるというカンボジア、私が見たのは国のほんの一部で、栗本さんが「カンボジアで一番富んでいるけど一番貧しい場所」だったのかも


    寺子屋で一番に教えるのは地雷の本物を見せ、見かけたら絶対に触らず報告すること。そんなことを最初に教えたくはないけど子供たちを守るためには必要なことだと栗本さんが言っていた。まだまだ知らない世界がたくさんある。今度は旅行ではなく何かの勉強のために訪れたい

  • 栗本さんのことは少しだけ知っていて(聞いたことがある程度)、そのうえで読みました。
    意外にも素朴で静かな人でびっくり。もっと分かりやすいエネルギッシュさとカリスマを持った人だと思っていたので。
    行動力と信念は素晴らしいです。
    いつも思うことだけど、ボランティアについて考えさせられました。
    2010/03/27読了

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著者プロフィール

1942年、東京に生まれる。幼稚園教員を経て、創作活動に入る。現在は児童文学とともに、こどもの遊び、文化、生活に広く関心を持ちながら活動している。作品に『小犬の裁判はじめます』(童心社)、『琵琶湖のカルテ』(文溪堂)、『永遠に捨てない服が着たい』(汐文社)、『大久野島からのバトン』(新日本出版社)、『三河のエジソン』『ぼくらが作った「いじめ」の映画』『津波をこえたひまわりさん』(以上、佼成出版社)など多数。

「2018年 『デニムさん 気仙沼・オイカワデニムが作る復興のジーンズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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