脳を刺激する習慣

著者 : 山元大輔

• PHP研究所 (2009年1月20日発売)

感想・レビュー・書評

[fujiit0202さんの感想 · 2011年12月25日]

やったほうがいいのは分かっているけど、
なかなか自分の行動を変えることができない。
と言う人は多いと思います。


本日ご紹介する本は、

人間の脳と遺伝子の仕組みを利用して
セルフコントロールする方法を
分かりやすく説明した本です。

人間の本質的な仕組みを知ることで
より有効な行動の変え方が見いだせます。


ポイントは
「自覚」です。


「自覚」は人間の特権。

動物は無意識に生きていて、
本能のまま行動しています。
成り行きで生きていくしかありません。

それにくらべて、人間は自分を
客観的に捕らえることができます。

そして、自分のなりたい将来を
自分で選択することができます。


「変わることだけが成長ではない」

自分の個性を発見し、自覚して、
自分にあった生き方を探すことが大切です。

そして、自分ではダメな部分があったとしても
どうしても変わらない部分は受け入れて、
不都合と共に生きる覚悟を決めるのも成長です。


「好きなことを続ける」

みなさんの好きなこは
なんでしょうか。

好きなことなら、辛いことが多くあっても
続けることができます。

好きなことを続ければ続けるほど、他人から見ると
知らないうちに想像を絶する技術が身につきます。

周りの役にたつことを、自分の好きなことに
できるスキルが身につけば最強です。


本書では、行動遺伝学の専門家である著者が、
”脳と遺伝子の仕組み”というち切り口から、
役に立つ方法を紹介しています。

ぜひ、読んでみてください。



◆本から得た気づき◆
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人間と動物の区別＝「言葉の使用」「自覚する力」
人間の行動は多数の遺伝子の働きが１つにまとまることで作り出されている
さまざまなタイプがいるからこそ、集団が保存され続ける
変わらない部分は受け入れて、不都合と共に生きる覚悟を決めるのも成長
好きなことを続ければ続けるほど、知らないうちに想像を絶する技術が身につく
「注意」の対象を意識的に選んで、記憶することをコントロールできれば無敵になれる
「自覚的」＝無意識のうちに行っていた行動を見直して、考える力
自覚的にとらえられるようになれば、失敗の分析もできるし、次回への対策ができるようになる
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◆目次◆
第1条 「体内時計」をフルに活かす―自分のベストのリズムを発見せよ
第2条 自分の「個性」を意識して手段と目的を「カスタマイズ」する
第3条 「嫌い」なことを「好き」なことにする
第4紹 「プラス記憶」作りこそ成功への早道だ―うまくいった記憶をシミュレートする
第5条 「連鎖と反復」の記憶メカニズムを活用する―「自覚スイッチ」で記憶力は伸び続ける
第6条 香り、相性、第六感!見えないがそこにある―「ケミカル・コミュニケーション」を味方にする
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◆マインドマップ◆
http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/f469098a0906cae3.png
　

著者プロフィール

情報通信研究機構未来ICT研究所室長、東北大学名誉教授、理学博士。1954年 東京都生まれ。東京農工大学大学院農学系研究科修士課程修了。三菱化学生命科学研究所研究員・室長、科学技術振興事業団 山元行動進化プロジェクト総括責任者、早稲田大学教授、東北大学教授などを歴任。

「2012年 『遺伝子と性行動 性差の生物学』 で使われていた紹介文から引用しています。」